中村ゼミ
中村好孝ゼミ(社会系)
(1)関心領域
私自身はこれまで、ライト・ミルズという社会学者について理論的な勉強をし、社会的ひきこもりのフィールドワークを行ない、精神障害者福祉・医療の現場で勤務しながら学んできました。ふだん漠然と意識しているだけの社会なるものが私たちの人生とどう関係しているのか、現代社会において社会性とはどういう意味なのか、どうすれば人の役に立つ支援ができるのか。たとえば以上のような関心を持つ学生を歓迎します。私もまだよく分からないことばかりです。
(2)ゼミの進め方
例年、順番に担当を決めて行なうテキストの輪読や、各自が自分のテーマについて行なう個人報告を行なっています。やりたいことがあれば教えてください。ゼミの皆さんと相談したいと思います。 4回生や他の社会学系ゼミと合同で行なうかどうかも未定です(年によります)。
(3)卒業論文
卒論のテーマは3回生の時から探していってください。その上で、自分の関心について深めるために、必要な文献研究やフィールドワークを行なっていくことになります。学校や支援現場など社会生活の様々な場は、私たちに調査・研究されるために存在しているわけではありませんが、調査対象の人々や場に対して敬意をもって接していけば、きっと発見があると思います。
(4)ここ3年間の卒業論文
- 「障がい児・者支援の活動が学生の「子ども観」に及ぼす影響について」
- 「2000年以降の貧困イメージ」
- 「四国八十八ヶ所巡礼の現代における社会的意味」
- 「障がい者に対する差別や偏見について」
- 「青少年問題と自己肯定感」
- 「障がい者観の描かれ方――「聲の形」の表現をもとに」
- 「保護猫カフェが殺処分減少にどのように貢献しているか」
- 「ソーシャルゲームの魅力はどこにあるのか――アイドルを扱うゲームを通じて」
- 「うつ病患者への適した対応とは何か――うつ病患者の家族の立場から考えて」
- 「映画で描かれる「自殺」イメージの日本と欧米での比較」
- 「障がい者と関わる活動を通じて、学生ボランティアが得る充実感」
- 「日本のサブカルチャーが中国の新語・流行語に与える影響について」
- テーマはバラバラですが、あえていえば近年は福祉とサブカルチャーが多いでしょうか。
(5)面談の申し込み先
できるだけ事前連絡の上、直接研究室へ、または以下のアドレスまでメールを。
ynakamura★shc.usp.ac.jp(★を@に変更してご使用ください)