環琵琶湖文化論実習

『2017年度』(※2019年度は準備中です)

原 班

 テーマは「地域おこし協力隊」です。サブテーマは、「多様な働き方・生き方に出会う」こと。私たちは、働くというと、どこかの企業に勤めて、会社員として働くあり方をイメージしがちです。それ以外の働き方・生き方だって実はたくさんあるのに、あまり出会えません。「地域おこし協力隊」とは、都市部の若者が地方に移り住んで活動するものです。なかには、会社員を辞めて、それまでと異なる働き方・生き方を模索し、地域おこし協力隊員になった人もいます。地域の人たちと共に活動し、生業をつくりだしながら生きていこうとする隊員の方たちにインタビューをおこないながら、これからの働き方・生き方を考えます。

大野班

 テーマは「駅前という空間を読み解く」です。鉄道の駅前という空間は独特なものではないでしょうか。不特定多数の人びとが行き交い、駅前や駅ビルには消費活動の拠点となり、また、駅前の路上にはストリートライブや政治的な街頭宣伝活動の舞台にもなります。あるいは、野宿者の居住空間でもあり、酔いつぶれた人や暇をもてあました人たちが、路上に座り、飲み食いし、眠る場所。  この演習で考えてみたいのは、駅前(あるいは駅)という空間がどのようにつくられているのかということです。駅前はどのような人たちによって、なぜ利用されているのか?どのような人間関係や社会的関係が織りなされているのか?その空間はどのような管理や対立の場となっているのか?管理や力の網の目をかいくぐってどんな試行錯誤があるのか?どんな空間が求められているのか?......調査現場に身をおいて、調査者でなければみえない世界を明らかにしてほしいと思います。

中村班

 テーマは落語の「地域寄席」です。ここ数年、メディアでは東京を中心に落語ブームと言われています。また11年前に天満天神繁昌亭がオープンして以来、大阪でも毎日生の落語を見ることができるようになりました。しかし大都市でもブームでもなくても、各地で地元に密着した様々な落語会が開催されてきました。今回の実習では、実習期間中に彦根市で開催される落語会に一通り行ってみて、地域寄席が果たしている役割について考えます。

後藤班

 テーマは「ゆるキャラ」です。ひこにゃん、くまモン、バリィさん、ふなっしー・・・巷には「ゆるキャラ」と呼ばれるキャラクターがあふれています。もともと、ゆるキャラは地域活性化のために生み出された、ゆるい、でもどこか愛らしいキャラクターを総称するために生み出された言葉です。実際に、全国各地でゆるキャラは生み出されつづけており、地域活性化のため、様々な活動に活用されています。ゆるキャラはどのように世に送り出され、人々にどのように受け入れられているのか、考えていきたいと思います。