カリキュラム

「人間関係学科」は、人間生活を営んでいくうえで、一番身近な衣・食・住や人間関係を通して、現在の人間生活を研究・分析します。変化していく"生活"のあり方を追求することによって、豊かで文化的な生活を創造していくことをめざします。

専門科目の例

心理学基礎

谷口 友梨
人間の行動の仕組みや行動の予測、制御のメカニズム、人間発達の原理や人格形成の理論など、現代心理学の基本的なテーマについて解説します。心理学的なアプローチにより人間を理解しようとするための基礎的な知識や考え方を身に着けることを目的とします。

コミュニケーション論

高梨 克也
目に見える具体的な会話コミュニケーションの場面や行動を分析的に捉えるための基本概念を理解するとともに,実社会におけるさまざまなタイプのコミュニケーション活動の特徴をリアルに体感することを目指し,事例を用いたグループワークを盛り込んだ授業を行います.

臨床心理学

松嶋 秀明
人の心を理解することは、他人を理解するだけでなく、自分自身への理解を深めることでもあります。この講義では臨床心理の基本(心の病、心理アセスメント、心理療法)を講義・実習・ビデオ教材を通して学びます。

発達心理学

上野 有理
胎児期から乳幼児期、少年期を通じて、こころがどのように発達していくのか、他者理解やコミュニケーション能力、さらに、物理的環境とのかかわりにおいて発揮される知性の発達を概観し「自己」が育つ過程とメカニズムを考えます。

比較認知発達論

上野 有理
ヒトに特有な言語や複雑な社会的知性はどのような進化的基盤を有するのか、現生の霊長類の認知や行動の発達を比較することで、ヒトの心の霊長類的起源と種独自性が明らかになります。本講では、最近のこの領域の研究成果を学びます。

人間行動論

高梨 克也
誰もが何となくは知っており,日常的に行っている「行動」について,「動作」「行為」「活動」という3つのレベルに分けて順に説明していくことを通じて,人間行動のもつ多面性を体系的かつ具体的に理解できるようになることを目指します.

人間形成論

本宮 裕示郎
「個別化・個性化された学び」や「プロジェクト型学習」など近年の教育改革で注目を集めているキーワードを取り巻く議論について理解し、それぞれのメリット・デメリットを整理することを通じて、より良い学校教育のあり方を考察することを目指します。

教育学概論

杉浦 由香里
なぜ、どうして、いつから人々は学校に通うようになったのでしょうか。教育の営みや思想を人類史的視点から捉えるとともに、近代教育制度が成立する過程を学ぶことを通じて、現代の教育や学校のあり方を問い直します。

社会問題の社会学

中村 好孝
ひきこもり、いじめ、貧困、犯罪...様々な社会問題があります。本講義では、それらの概要とともに、しかしそもそもある現象は、何によって、どのようにして、社会問題だとされるのか?と考える社会学的な観点を学びます。

生涯学習論

原 未来
「学習」は、学校だけでなく、様々な場で、多様な発達側面を含みながら展開されます。 この講義では、学校教育内外の教育や学習の実態を取り上げながら、学ぶこととは人々にとってどのような営みなのかを考えていきます。

社会調査方法論

大野 光明
社会調査の企画・設計から資料・データの収集と整理までの具体的な過程と方法を学びます。講義の中では、質問紙の作成等においてグループ学習をとり入れます。

社会変動論

丸山 真央
現代社会は変動のただ中にあります。ヒト、モノ、カネ、情報は国境を越えて飛び交い、国家やコミュニティや家族といった従来自明だった社会制度はどれも変化を余儀なくされています。そうした変化のからくりを読み解く社会学の視点と方法を学びます。