教員紹介 河 かおる KAWA Kaoru

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研究室 A1-115

私はこんな講義を担当します

アジア文化論B(朝鮮)では、皆さんが日本列島のお隣りの朝鮮半島に向き合うときに知っておいてほしいことを話すつもりです。特に韓国に留学を考えている方は是非履修してほしいです。アジア文化特論B(朝鮮)では、朝鮮半島の近現代史について話します。日本も深く関わっている、植民地支配と南北分断を経て今日に至るその歴史を紐解きます。その他、オムニバスで担当する講義として、多民族社会論C(日本)では在日コリアンについて、移民社会論Bでは日本人の朝鮮移民について講義します。朝鮮語の授業もいくつか担当します。人間学では、オムニバスですが、「多文化共生論」「性を考える」を担当しています。

私はこんなことに関心を持って研究しています

朝鮮の近現代史、特に植民地支配の時期について、またその中でも女性の歴史に関心を持って研究をして来ました。滋賀県立大学に赴任してからは、植民地支配の結果として日本に居住することになった在日朝鮮人の歴史にも関心を広め、特に滋賀県の在日朝鮮人の歴史について研究を進めています。近年「グローバル化」が言われていますが、日本がかつて大日本帝国という「多民族国家」だった時代に起きた「人の移動」や、その時代に作られた仕組み、考え方などが今日も継続し、新しい「グローバル化」と、時に重なって展開していると感じています。私は日本だけを見ても日本は理解できないと考えています。それは「外」を知らねば「内」がわからないというような意味ではなく、朝鮮半島の歴史を学ぶ私の立場からは、朝鮮を抜きに日本は理解できないと考えています。そんなことを実証的に発信していきたいと思って研究しています。

私のゼミ・研究室ではこんなことが勉強できます

kawa2.gif韓国・朝鮮に関すること、在日コリアンに関することであれば、皆さんの関心にあわせて何でも一緒に勉強していきたいと思います。右の写真は、学生と韓国ソウルの東大門市場のモンゴル人街などをフィールドワークしたときに撮影した写真です。カラオケ店の看板なのですが、「朝昼晩24時間あたたかい食事あります」という内容です。同じ内容を、モンゴル語(キリル文字)、モンゴル語(ハングル)、韓国語(ハングル)の三つのパターンで書いてあります。「何それ、面白そう!」と思ったあなた、研究室でお待ちしています\(^o^)/

みなさんへのメッセージ

私は、1993年、大学3年生の時に、その当時はまだめずらしかった交換留学生として韓国に1年間留学しました。インターネットも携帯電話もなかった当時のことを思うとずいぶん歳を取ったなと思いますが(^_^;)、私はその1年間で、通訳のアルバイトがつとまるぐらいに韓国語(朝鮮語)が上達しました。私が通っていた大学では朝鮮語は第二外国語として選択できず、任意履修のわずかな朝鮮語の授業だけ受けて出発したので留学前の語学力は悲惨で、挨拶もまともにできなかったのですが、半年ぐらいで日常会話はもちろん講義内容もほぼ理解できるようになりました。日本の大学で知り合ってずっと日本語でしか話したことのなかった韓国人留学生の友人と韓国語で初めて会話できた時は嬉しくもあり不思議な気分でした。12月に2学期が終わり、日本の大学の新学期が始まるまで暇だったので、チャンゴという太鼓を習ったり、自動車教習所に通って免許まで取りました(^_^;)。かけがいのないこの1年のおかげで、今の私があります。皆さんも是非、大学生活の1年を、海外留学に飛び立って下さい!