松嶋ゼミ

松島秀明ゼミ(心理系)

(1)関心領域

  私自身は、子どもの育ちと、非行とか不登校とか、一般的には「不適応」といわれる状態に興味があります。これまで非行少年の更生施設や、小中学校、放課後児童クラブなんかでフィールドワークをしたり、そこの指導員の先生や本人にインタビューをしたりすることで研究をしてきました。細かいところまで観察したり、人の話をじっくりきいたりして何故、この人はこんなことするんだろう?ということが理解できるようになったり、何気ない人の行動や言葉にこめられた意味がわかってきたりするのが研究の面白いところだと思います。

(2)ゼミの進め方

 ゼミメンバーの関心によりますが、(1)自分が興味のあるテーマについての文献紹介、(2)ゼミ全体で興味がもてる文献の購読、(3)ミニ共同研究といったことを主に考えています。去年は、(2)からはじめて(1)を中心にやりました。(3)は研究というほどのことでなくても、一緒にどこかに見学にいってみたいというのでもいいと思います。4回生になったら単独で研究することになりますが、興味はあるけど1人では・・・という人もいると思います。この機会にどうでしょう。昨年はアルコール依存症の自助グループを訪問しました。

(3)卒業論文はなにやるんでしょう。

 卒論は、みなさんが面白いと思うことをやるのが一番です。私はみなさんと相談しながら、みなさんが面白いと思ってることを、どうやったら研究できるか一緒に考えます。過去の先輩方は、インタビューやフィールドワークを通して論文を書いた人が多いですが、質問紙でやる人もいます。面白いと思ってることとあったやり方で研究するのが一番です。自分が普段接したことがないような人と出会うのは簡単ではないし、勇気もいることですが、卒論という機会でもなかったらできないような体験ができたら面白いと思いますよ。

過去2年の卒論のタイトルは以下のようなものです。

  • 不登校者はどのような支援を求めているのか ―元不登校の当事者へのインタビューから―
  • 被虐待経験からのレジリエンス ―成人期の女性のナラティヴから―
  • 共感性が高ければ「聞き上手な人」なのだろうか?
  • ほめ指導は子どもに何をもたらすのか ―学童保育でのフィールドワークから―
  • 「熱狂的なファン」の自己アイデンティティ―ジャニーズファンへのフォーカスグループインタビュー
  • SNS上から対面への趣味のつながりの拡がりのプロセス ―Twitterを介したつながりの分析―
  • 優先席への着席行動と譲り合いを巡る意識
  • 幼くないものを人々はどのように "かわいい" と感じるのか
  • ホースセラピーが人に与える心理的影響と今後の展開可能性
  • 在日中国人大学生の留学生活への適応を果たす要因についての探索的研究
  • 発達障害をもつ子の保護者の"障害受容"―放課後等デイサービスを利用する保護者の聞きとり

(5)面談の申し込み先

 松嶋ゼミを希望する人は、必ず面接に来てください。面接に来ないと、私がお役にたてるかどうかわからないので、いくら希望してもらっても受け入れられません。メールでアポイントとってください。
matsushiman★gmail.com(★を@に変更してご使用ください)