水草バイオマスの持続可能な収穫と利活用による湖沼生態系保全技術の確立について

2016/07/27
 

水草バイオマスの持続可能な収穫と利活用による湖沼生態系保全技術の確立

− 水草バイオマスからバイオガス生産とクロレラ培養 −

 近年、琵琶湖を含む日本各地の水域で水草繁茂による環境悪化が報告されるようになっています。しかし、これは過去に肥料として有効活用されていた水草が、化学肥料の台頭により利用されなくなったことに大きな原因があるのです。これを解決するには除去した水草の利用方法の確立が重要課題となっています。

 本研究プロジェクトは、環境省の環境研究総合推進費の助成を受け、2014年から実施していますが、過剰繁茂した水草類は根絶するのではなく、湖沼環境を健全に保つための適正な水草刈り取り基準を策定します。一方で、刈り取った水草バイオマスはメタン発酵でバイオガス化し、排出される液分残渣に含まれる栄養塩を微細藻類バイオマスに変換することで循環利用することを目指しています。

  このたび、研究プロジェクトの最終年度にあたり、研究の総括として水草をメタン発酵し、バイオガスを生産した後、その廃液を用いて微細藻類(クロレラ)を培養するまでの実験施設が稼働しました。

お問い合わせ先:

所属名:環境科学部 環境生態学科

担当者:伴 修平 教授

電 話:0749 - 28 - 8307

FAX:0749 - 28 - 8463

E-mail:ban@ses.usp.ac.jp

水草バイオマス 資料1

水草バイオマス 資料2