大学院材料科学専攻2年・山﨑未奈さんが、日本繊維機械学会において「ベストポスター発表賞」に選ばれました

2015/08/06

 

 平成27 年6月5日、6日開催の日本繊維機械学会第68回年次大会研究発表会(ポスターセッション学術研究発表コーナー)において厳正な審査の結果、ベストポスター発表賞は本学大学院材料科学専攻2年・山﨑未奈(指導教官 徳満勝久教授、竹下宏樹准教授、山下義裕講師)の研究発表に授与されました(他1名は名古屋大学大学院生)。表彰式は6 月6 日(土)に大阪科学技術センターで開催された年次大会において行われました。

■ベストポスター発表賞について

 ポスターセッションの学術研究発表コーナーを対象に,平成27年3月31日の時点で35歳以下の若手発表者に限って,優秀なポスター発表を行なった登壇者には日本繊維機械学会賞「ベストポスター発表賞」が授与されます

■研究内容について

「ゼラチンナノファイバーからの薬物放出性の評価」

 ドラッグデリバリーは少量の薬物を体内外の所定の場所でゆっくりと徐放することで効果的に治癒を目指す手法です。通常はナノ粒子などが用いられますが、ナノファイバーの中に薬物を包埋することで治癒部にしっかりと固定することができます。またナノファイバーはフィルムよりも比表面積が大きいので、薬物の放出速度をコントロールしやすいという特徴があります。しかし生体にとって安全である材料は限られています。この研究では食品として利用されている天然由来のゼラチンを低温70℃で熱架橋することで薬物の変性を起こすことなく、薬物を放出するための基礎研究内容とポスターのデザイン性、発表説明のわかりやすさなども受賞理由として評価されました。

賞状
賞状授与
 
 
 
山﨑未奈さん中央の女性が山﨑未奈さん