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平成30年度入学式式辞(2018/04/05)

 

平成30年度入学式式辞

 

 春を告げる桜の花も満開の本日、ここに、三日月大造滋賀県知事をはじめ、ご来賓の方々をお迎えして、平成30年度 滋賀県立大学、並びに、大学院の入学式を挙行し、列席の副理事長、理事、副学長、各学部長とともに、学部入学生623名、編入学生5名、大学院入学生125名を迎えますことは、本学にとりまして、誠に大きな慶びであります。

 

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 また、新入生をこれまで支えてこられた保護者やご家族の皆さんに、滋賀県立大学を代表して、心よりお慶び申し上げます。

 新入生の皆さんがこの良き日を迎えることができたのは、新入生の皆さんのこれまでの努力は勿論ですが、保護者やご家族など、周りの方々の支えがあってのことだと思います。そのことに感謝するとともに、これからの学生生活を送る上で、その感謝の気持ちを、是非、持ち続けて頂きたいと思います。

 

 さて、滋賀県立大学は、「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。」をモットーとし、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する、人が育つ大学」を掲げて、平成7年に開学し、今年で24年目を迎えました。平成18年には法人化して、設立団体である滋賀県から示される中期目標を達成すべく、大学が作成した6年間の中期計画を推進しています。今年度からは、第3期中期計画が新しく始まり、琵琶湖を囲む滋賀の地をキャンパスとして、「地域貢献大学のリーディングモデル」と「国際通用性のある知と実践力をそなえた人が育つ大学」を目指しています。

 

そこで、新入生の皆さんには、次の3つのことをお話ししたいと思います。

 1つ目は、本学で多様な学びを経験して、国際的に通用する力を身に付けて欲しいと言うことです。

 本学では、専門分野の学びに加えて、多様な学びをすることができます。学生時代は、これまでよりも多くの自由になる時間があります。時間は、誰にも平等で、1日は24時間です。そこで、時間をどのように使うかによって、皆さんの将来における人生の広がりが大きく変わってきます。

 

 本学には、地域での学びとして、地域の課題についてグループで議論して学ぶ必修科目の「地域共生論」があります。また、クラブ活動やサークル活動に加えて、学生の自主活動である「近江楽座」があります。これは、「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。」というモットーの実践そのものです。地域へ出かけ、地域の人々との関わり合いの中から、自ら興味ある課題を見つけ、解決を目指す取り組みです。昨年度は、学生が提案した22のプロジェクトが実施されました。是非、皆さんも興味あるプロジェクトに参加して、地域での学びを体験してください。きっと、机の上では経験できない多くの学びを得て、自分自身の成長を実感されることと思います。

 

 また、本学では、地域と言う視点から世界を眺めることと共に、グローバルな世界の視点から地域を眺めることができる力を持つことが重要と考え、短期や長期の海外での学びを奨励しています。これまでに、毎年、約120名の学生が海外留学を経験しています。今年度から始まる第3期中期計画では、毎年180名(約3割)の学生が海外での学びを経験することを目標としています。是非、今年の新入生においても、海外留学を経験し、広い視野から物事を俯瞰できる力を身につけて頂きたいと考えます。

 さらに、読書も多様な学びの一つです。本学の充実した図書館を活用されることをお勧めします。皆さんに読んで頂きたい書籍が沢山あります。

 

 2つ目は、本質を見抜く目を養って、知を育んで欲しいと言うことです。

 インターネットに代表される情報の時代に生活する皆さんは、量的にも質的にも多種多様な情報に日々接しています。量的に考えて、全ての情報を把握することは無理だと思います。また、日常触れる情報は、正確で質の高い情報のみとは限りません。そのため、日常接する情報を全て鵜呑みにするわけにはいきません。そこで、いろいろな情報の中から、何が真実で、その本質が何なのかを見抜ける目を養って欲しいと考えます。そのために重要なことは、情報を多面的に見つめることだと思います。情報をいろいろな角度から見つめ考えることにより、本質を見抜く目を養ってください。本質を見抜くことができると、次に、何をすべきかが明確となり、そして、実践へと繋がります。

 

 3つ目は、大学で真の仲間を作り、お互いに切磋琢磨することにより成長して頂きたいと言うことです。

 新入生の皆さんは、自ら選んだ学部、学科、研究科で、思う存分、勉学に励んで頂きたいと思います。皆さんの回りには、同じ分野を学ぼうとする大勢の仲間がいます。入学前には、全くお互いを知らなかったわけですが、本学において、志を同じくする仲間と出会いました。私の経験では、大学時代にできた友人は、長い人生を通して付き合える、心からの友になると言っても過言ではないと思います。

 

 しかし、同じ学部、学科、研究科に所属しているだけでは、真の仲間とはなれません。仲間を作る第一歩は、挨拶です。みずからの言葉による挨拶は、お互いの対話に繋がり、コミュニケーションへと発展し、さらに、相互の理解となり、硬い絆で結ばれた切磋琢磨できる仲間を作ることとなります。

 

 本学での出会いを大切にして、そして、その仲間と一緒に、お互いを尊重し合い、高め合うことにより、自らを磨いてください。相手の優れているところは褒め、見習い、また、足らないところは教え合うことにより、他の人と比較するのではなく、今日の自分が昨日より成長していることを実感できるように心がけてください。

 

 21世紀は答えのない時代とも言われています。このような時代を生き抜くためには、正確で質の高い情報をもとに、皆で考え、議論し、自分自身で答えを導き出す力が必要です。是非、真の仲間を作り、本音で議論することにより、自らの答えを導き出し、実践する力を育ててください。

 

 世界においては、急速な技術革新やグローバル化の進展など、日本においては、少子高齢化、東京一極集中と地方の過疎化などが進展しています。これらの課題に加えて、皆さんが活躍される将来の社会では、人工知能が人間の能力を超えることも予想されています。そのような社会において、将来に渡る持続可能な社会の実現に向けて、多種多様な情報の中から、物事の本質を見抜き、その本質をもとに、議論を通して、自ら考え、判断し、実践できる力をつけて頂きたいと考えます。

 

 今述べたことに加えて、大学院へ進学される皆さんは、興味ある分野をさらに深く掘り下げることにより、次の新しい分野を切り開かれることを願っています。

 皆さんの成長のために、大学は全力でサポート致します。困った時は、いつでも教職員へ相談してください。

 

 最後に、多様な学びを経験すること、本質を見抜く目を養うこと、真の仲間を作ることを通して、国際通用性のある知と実践力をそなえることが出来るように、充実したこれからの学生生活を送られることを願って、私からの入学式の式辞といたします。

 

平成30年4月5日

滋賀県立大学 学長 廣川 能嗣

 

 

 

滋賀県立大学

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