令和4年(2022年)新年のご挨拶<教職員向け>

令和4年(2022年)新年のご挨拶 教職員向け

滋賀県立大学教職員の皆さま

   新年明けましておめでとうございます。

   年頭に際して、教職員の皆様の前でご挨拶を申し上げたく思いましたが、新型コロナウイルス感染防止のため、昨年と同様に書面でのご挨拶となりますことご理解ください。

   2022年(令和4年)寅年、新型コロナ禍での二度目の新年を迎えました。海外では厳しい状況が伝えられていますが、日本では昨年の秋頃から少し落ち着いています。しかし、オミクロン株の出現により予断を許さない状況ですが、一日も早く新型コロナ禍が終わることを願っています。このような状況に加えて昨年末には豪雪に見舞われ、教職員の皆様にはご苦労の中、教育、研究、社会貢献および大学運営などにご尽力頂いていますことに心より感謝申し上げます。

   現在進めている第3期中期計画は5年目を迎え残り2年となります。今年は、認証評価受審が計画されています。教育、研究、地域貢献、ブランド力の向上、および、戦略的大学経営を大きな5本の柱にしていますが、当初、想定していなかった新型コロナ禍の対応も考慮して、第3期中期計画を進めたいと考えます。さらに、本学の将来についての議論を始めて、具体的に将来像を描いていくことが必要と考えます。本学が掲げる「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する大学」を具体的にわかり易く示すことが求められます。昨年の4月には教教分離を行い、教員の方々の所属は学部・附属施設から研究院に変わり、全学の学部学科を俯瞰して考える土台ができました。これを機会に、その枠を超えての議論ができるものと期待しています。

   18歳人口が減少を始める2018年問題と言われた年から5年が経ちます。2020年度の大学進学率は54.4%と前年度比0.7ポイント向上し過去最高を記録し、また、高等教育進学率は前年度より0.7ポイント向上し、83.5%とこれも過去最高となっています。しかし、その一方で定員割れの大学が現れ始めています。本学においては、まだ志願者数の減少は顕在化していませんが、その前に将来の姿をよく考えて、今から備えることが重要です。いわゆる生き残り戦略の構築が必要と考えます。そのためにも、本学の将来像を描き、それを実現する具体的な方策を作り込み、第4期の中期目標・中期計画に繋げることが必須です。学生、教職員をはじめ、本学のステークホルダーの思いを聞きながら進められればと考えます。

   今年もSDGsをベースに、新型コロナウイルス感染症に注意して、本学の取り組みを計画的に進めるとともに、将来像を描く最初の1年となることを願っています。さらに、本年が皆様にとりまして、健康で幸多き年となることを祈念して、仕事始めのご挨拶とさせて頂きます。

   今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

令和4年(2022年)元旦

滋賀県立大学理事長・学長

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