平成30年 新年のご挨拶<教職員向け>(2018/01/04)

平成30年 新年のご挨拶 教職員向け

滋賀県立大学教職員の皆様

 新年、明けましておめでとうございます。

 さて、今年は、2018年です。大学の入学定員が進学者数を超える“2018年問題”と言われてきた年が、いよいよ始まります。本学では、それに加えて、第2期から第3期中期計画への橋渡しとなる大きな節目の年となります。

 今年が、第2期中期計画の6年目、最終年度の年であり、3月までにその計画を仕上げなければならないからです。また、4月からは、滋賀県立大学将来構想である「USP2025ビジョン」が描く「地域貢献大学のリーディングモデル」と「国際通用性のある知と実践力をそなえた“人が育つ大学”」を実現するための第3期中期計画が始まります。

 滋賀県立大学がめざす将来の姿は、「USP2025ビジョン」に示されていますが、そのビジョンの実現へ向けて進む最初の年である今年は、「基本を大切にする」ことを業務に取り組む中で、実践して行ければと考えています。そこで、まず、次の三つのことを心がけて頂きたいと思います。

 一つ目は、「挨拶をする」ことです。

 昨年、学外者の方が参加するある学内での催しで、その方より「他の大学を訪問すると学生さんが挨拶してくれますが、この大学の学生さんは挨拶してくれません。学生さんが挨拶するようにしてほしい。挨拶は社会での基本ですよ。」と私に話されました。私が10年前に本学へ着任した時には、すれ違った学生から挨拶をしてもらい大変気持がよかったことを思い出しました。その指摘を受けて振り返ると、確かに最近は学生からの挨拶が少なくなったと感じていました。挨拶は、社会の基本ですが、大学もその社会の一員です。是非、学生が大学を訪れた方にも挨拶するよう、我々教職員から学生に挨拶または声掛けすることを始めてください。挨拶することによって、人と人との間に会話が生まれ、理解が進みます。

 二つ目は、「会話を大切にする」ことです。

 考えるためには、言葉が必要不可欠です。一方、ひとりひとりの常識が異なるため、使う言葉の意味も少し違うことがあります。従って、メールやラインでは、言葉の真意が伝わらないこともあります。会話して言葉の意味をしっかりと確認することにより、人々へ自分自身の思いを伝えることができます。会話の大切さを皆さんが改めて理解して頂き、学生との会話を大切にしてください。

 三つ目は、「目的意識を持つ」ことです。

 何のためにしているのかが分からないと、やる気が出ないのではないでしょうか。是非、日々の業務を進める中で、何のためにするのかを常に意識して頂きたいと思います。そして、少しでも疑問点があれば、目的に合わせて業務を改善することを心がけてください。

 滋賀県立大学に関わる全ての人々のそれぞれの思いが、言葉になり、考えがアイデアを生み、行為となって、学生達の人格を作り、人生を作ることになります。学生達が卒業後に学生時代を振り返った時、「我が人生の始まりは滋賀県立大学だった」と思ってもらえるような大学作りをめざして、今年も業務に取り組んで頂きたいと思います。

 健康に留意され、今年一年が、皆様に取りまして幸多き年となりますことを願って、仕事始めのご挨拶とさせて頂きます。

2018年元旦

滋賀県立大学学長        

廣川能嗣