先端工学研究院の竹下宏樹准教授が、令和5年度関西繊維科学賞を受賞しました

2024年2月1日

先端工学研究院の竹下宏樹准教授が、(一社)繊維学会関西支部の令和5年度関西繊維科学賞を受賞しました。

この賞は、繊維及びその周辺領域に関連する科学・技術に関する優れた業績をあげ、その進歩発展に大きく寄与したと認められる研究者個人1名に与えられる賞です。1月29日に京都工芸繊維大学で開催された第38回関西繊維科学講座において、授賞式と受賞講演が行われました。

受賞内容について

題目

結晶性成分を含む高分子ブレンドにおける相構造形成

概要

高分子材料を利用する際においては、複数種類の高分子が目的に応じて組み合わされて使われることが一般的です。複数種類の高分子をブレンドしたときに現れる物性は、それぞれの高分子性質の単純な足し算で決まるわけではなく、材料がどのような相構造を形成するかに大きく左右されます。さらに、ブレンドする高分子の中に結晶化する成分が含まれる場合には、状況は更に複雑となるため、相構造形成を支配する様々な要素を切り分けて理解する必要があります。本受賞研究では、結晶性成分のみからなる二成分高分子ブレンドを対象とし、各成分が時間差をもって結晶化することにより形成される相構造の特徴と形成メカニズムを明らかにすることに成功しました。

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