先端工学研究院の木田拓充講師が、日本材料学会・学術奨励賞および日本レオロジー学会・論文賞を受賞しました
2026年6月16日
5月30日に石川県磁場産業振興センターにて開催された日本材料学会第75期通常総会において、本学先端工学研究院の木田拓充講師が令和7年度学術奨励賞を受賞しました。本賞は、材料に関する優秀な学術業績を挙げ、将来の発展が期待されると認められる満40歳未満の個人に対して授与されます。
また、6月4日に大阪大学にて開催された日本レオロジー学会第52年会において、木田拓充講師が論文賞を受賞しました。本賞は、日本レオロジー学会誌に掲載された過去2年間の単一学術報文のうち特に優秀な学術報文の第一著者に授与されます。本論文賞の内容は、神戸製鋼所との共同研究で得られた結果を纏めたものです。
受賞内容について(1)
日本材料学会令和7年度学術奨励賞
Rheo-Raman分光測定を用いたプラスチック材料の微視的変形メカニズム解明
受賞者
木田拓充

概要
Raman分光法を中心とした新しい構造解析技術を駆使することで、汎用高分子における変形挙動や結晶化挙動、さらには劣化挙動のメカニズム解明に精力的に取り組んできた。特に、自身のバックグラウンドである高分子物理の分野だけに留まるのではなく、高分子合成という異分野の技術を自ら学び、高分子科学の技術・知見を包括的に用いることで高分子材料に関する基礎的・応用的成果を数多く報告している。以上の理由より、日本材料学会学術奨励賞に値するものと評価された。
受賞内容について(2)
日本レオロジー学会論文賞
Effects of Mixing Ultra-High Molecular Weight Polyethylene on Morphology and Mechanical Properties of Polyethylene Solids
受賞者
木田拓充
概要
本論文では、高密度ポリエチレン(HDPE)の力学物性への超高分子量成分(UHMWPE)添加の影響について、力学物性だけではなく分散状態や劣化挙動などさまざまな実験を組み合わせて系統的に検証している。特にひずみ硬化挙動に対するタイ分子の役割を明らかにした点が高く評価された。結晶性高分子の構造と物性の関係について、基礎科学的に重要で興味深い知見が得られているだけでなく、強靭な高分子固体材料の設計を行う上でも有用な結果であると評価され、受賞に至った。





