工学部 秋山毅准教授の研究課題が滋賀県の「大学連携研究プロジェクト事業」に採択されました!

2026年1月28日

滋賀県が公募した「大学連携研究プロジェクト事業」に、工学部材料化学科秋山毅准教授の研究課題『ストレスバイオマーカーの高感度ラマン散乱分析に基づくウェルビーイング』が採択されました!

「大学連携研究プロジェクト事業」は、滋賀県と県内大学等の連携を進めるとともに、地域課題の解決や地域活性化を目指して、県が有する地域課題と高等教育機関が持つシーズが一致するテーマに沿い大学等の持つ知的財産・人的資源等を活用した実証研究や社会実装を伴う研究を滋賀県が公募するものです。

(滋賀県H.P.)https://www.pref.shiga.lg.jp/ippan/kosodatekyouiku/daigakurenkei/343382.html

研究の概要について

研究課題名

ストレスバイオマーカーの高感度ラマン散乱分析に基づくウェルビーイングの促進

研究者

工学部材料化学科 秋山毅准教授

概要

人びとが継続して自分らしくいきいきと生活していく「ウェルビーイング」の向上のためには、一人ひとりが主体的に心身の健康づくりの取組を進めることが重要であり、社会には、こころの健康を守るための環境整備が求められています。その川上のアプローチとなる、個々人の心身の状態を生体データにより客観・主観両面から評価測定するための有効な手段の一つとして、ストレスバイオマーカー(コルチゾール、DHEA)の経時的な濃度変化の追跡が考えられます。滋賀大学発のベンチャー企業・株式会社イヴケアは、この概念に基づくサービスを事業化しています。現在の測定法(酵素免疫測定法を用いた濃度変化の追跡)プロセスを高速化・廉価化すれば、より多くの人々の心身の健康維持・増進に貢献できると考えています。一方、金・銀ナノ粒子・構造を用いたラマン散乱の増強現象(表面増強ラマン散乱)を活用すれば、ストレスバイオマーカーの濃度評価コストを現行の数十分の1に削減できると予測されています。その一部は、本学と株式会社イヴケアとの共同研究で実証済みで、濃度評価の精密化が喫緊に解決すべき課題です。

【目的】 ストレスバイオマーカーの経時変化の計測を廉価化するため、金・銀ナノ材料を用いたラマン散乱増強をコア技術とし、ストレスバイオマーカーの濃度評価条件を確立することを目的とします。これにより、ウェルビーイングの促進に活用できる科学的知見を獲得します。

研究概略図

【電解還元法で作製した銀ナノ構造によるラマン散乱スペクトルの増強】

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【ストレスバイオマーカーの定量分析とラマン散乱活用】

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【電解還元ナノ構造体やナノ粒子集積体の作製法およびサンプル就職・評価の概要】

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