先端工学研究院の徳満勝久教授が、日本ゴム協会の論文賞を受賞し、第15回定時社員総会において表彰されました
2026年6月9日
5月21日~22日に京都工芸繊維大学にて開催された日本ゴム協会第15回定時社員において、本学先端工学研究院の徳満勝久教授が第73回日本ゴム協会優秀論文賞を受賞しました。なお、当該論文は住友ゴム工業株式会社と共同で実施した研究内容に関する論文であり、(住友ゴム工業株式会社の技術者3名を含む4名が受賞しました。
本賞は、2022年10月号(第95巻第10号)から2025年9月号(第98巻第9号)までの3年間に掲載された15論文から、既受賞論文2報を除く13論文について、2名以上の委員から推薦があった上位6件の論文を選出し、委員会委員による2件以内連記による無記名投票、および2026年1月29日に開催された2025年度優秀論文賞推薦委員会の審議を経て決定されました。
発表内容について
題目
医療用塩素化ブチルゴム材料のガンマ線照射による劣化に関する研究
著者
紀田擁軍1・野尻和紀1・海野祐馬1・徳満勝久2
(1住友ゴム工業株式会社、2滋賀県立大学)
概要
医療器材に用いられる塩素化ブチルゴムにおいて、滅菌時のガンマ線照射による影響について、生成する水溶性溶出物の特定と生成メカニズムの解明を目的とした論文である。種々の配合で調製した塩素化ブチルゴムにガンマ線を照射したところ、照射線量の増大に伴い100%ひずみの引張応力の増大とトルエン中での膨潤率の低下が認められ、ラジカル生成による分子間の架橋が生じていることを見いだした。さらに、ガンマ線照射によって生成する溶出物質がトリアジン加硫剤の酸化物質であることを示し、主として材料表面における酸素存在下で顕著に認められることを示した。以上のように本研究論文は、塩素化ブチルゴムのガンマ線照射による劣化メカニズムに関する知見を示しており、ゴム科学および技術の発展に寄与すると考えられ、優秀論文賞に相応しいと判断された。





