大学院環境動態学専攻の辻康介さんの研究発表が近畿作物・育種研究会 第181回例会において優秀発表賞を受賞しました

2016/05/30
 

 大学院環境科学研究科環境動態学専攻博士前期課程2回生の辻康介さん(指導教官 原田英美子准教授)の研究発表が、近畿作物・育種研究会 第181回例会(2016年5月28日、滋賀県立大学サテライト教室にて開催)において優秀発表賞を受賞しました。本賞は学生・若手研究者による口頭発表7演題から特に優れた1演題に対して贈られました。

研究発表の概要

著者:

辻康介、浅山拓馬、西田和真、長谷川博、原田英美子

題目:

「オオカナダモ(Egeria densa)のMn集積性に及ぼす付着微生物の寄与」

講演の内容について: 

 彦根市内の集落環濠で水生植物オオカナダモ(Egeria densa)を採集し、重金属含有量を調査したところ、高濃度のMnを集積していることが明らかとなりました。オオカナダモのMn含有量は規則的な季節変動をしていることから、何らかの環境要因が影響していることが考えられました。本発表では、葉の表面に付着する微生物群が水生植物のMn集積に及ぼす影響について報告しました。この研究成果は植物の重金属集積性に関する興味深い知見であり、琵琶湖の水生植物バイオマスを有効利用する可能性を示したものです。

 近畿作物・育種研究会は、近畿地区を中心に活動する作物学・育種学および関連領域の研究者で構成されています。本例会より優秀発表賞を設けることになり、辻さんは第一回の受賞者となりました。

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