大学院工学研究科電子システム工学専攻の古市康祐さんと香田夏幸さんが,ISOCC 2016 International SoC Design ConferenceにおいてBest Paper Awardsとしてそれぞれが「Dongbu Cultural Foundation Award」,「Pixel Plus Award」を受賞しました

2016/11/16
 

 2016年10月23日〜26日の4日間に渡り,韓国,済州島(Ramada Plaza Jeju Hotel)で開催されたIEEE/IEIE International SoC Design Conference 2016において,本学大学院工学研究電子システム工学専攻の古市康祐さんと香田夏幸さんが,Best Paper Awards としてそれぞれ「Dongbu Cultural Foundation Award」,「Pixel Plus Award」を受賞しました。

 本賞は,研究内容についてまとめられたProceedings Paperにおいて特に優秀な内容に対し送られるもので,Closing Ceremonyにおいて表彰式が行われました。

受賞内容について

■Best Paper Awards 「Dongbu Cultural Foundation Award

工学研究科 電子システム工学専攻 電子回路分野 古市 康祐

 <発表題目>

Design of High-Linearity Delay Detection Circuit for 10-Gb/s Communication System in 65-nm CMOS

 <著 者>

古市康祐,植村宙夢,香田夏幸,稲葉博美,岸根桂路

 <受賞発表内容>

 近年の情報端末の幅広い普及やクラウドサービスの急激な増加に伴い通信容量の大容量化が求められています。我々の研究室では,周波数変調により付加情報をデータフレーム信号に重畳するラベリング信号伝送システムを提案しています。本研究では,受信部の復調回路において,ハイパスフィルタを適用することで,ラベリング信号周波数に対する復調出力電圧の線形性向上を可能とする回路構成を考案し,解析とIC試作を実施しました。提案復調回路は従来回路構成との性能比較において10%の性能向上が確認でき,より高性能な復調回路の実現が確認できました。

 

 ■Best Paper Awards 「Pixel Plus Award」

 工学研究科 電子システム工学専攻 電子回路分野 香田 夏幸

 <発表題目>

Proposal for sensitive frequency demodulator for 10-Gb/s transmission labeling signal system

 <著 者>

香田夏幸,古市康祐,植村宙夢,稲葉博美,岸根桂路

 <受賞発表内容>

 我々の研究室では,光通信システムにおけるデータフレーム信号に周波数変調を適用することにより,伝送データに付加情報を重畳する新しい通信方式の基礎検討を行っています。本研究では,その通信方式を実現するために,受信部の高分解復調回路構成の提案とプロトタイプを構築し評価・検証を行いました。既存のICモジュールとFPGA組込み系ボードで構成したプロトタイプの評価・検証を行い,従来回路構成に対し4倍の高分解能化が確認され,より大容量なデータ付加が可能であることを実証しました。

 

電子回路分野HP:http://www.e.usp.ac.jp/~ectw/research.html

 

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General Chair(右二人目)との写真(古市:右一人目,香田:右三人目)

 

 

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表彰状(古市) 受賞式の様子(古市:左四人目)

 

 

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受賞式の様子(香田:左二人目)  表彰状(香田)
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授賞式会場の様子