工学部材料科学科の吉田智准教授が「第14回オットー・ショット研究賞」を受賞しました

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2016/10/03
 

 2016年9月5日、英国・シェフィールドで、「ソサエティ・オブ・ガラス・テクノロジー(SGT)」の主催により開かれたガラス技術に関する学術会議の場において、本学工学部材料科学科の吉田智(よしだ・さとし)准教授ほか2名が、ガラスの強度に関する研究で「第14回オットー・ショット研究賞」を受賞しました。

 ドイツの特殊ガラスメーカー、ショット(SCHOTT AG、 本社:ドイツ・マインツ市、取締役会会長:Dr. フランク・ハインリヒト)は、ガラス技術による科学と産業界の連携を支援するため、1991年にエルンスト・アッベ基金による「オットー・ショット研究賞」を創設しました。たとえ個人や小規模なチームによる研究であっても、特別な功績は評価の対象となります。過去25年間にわたり、日本、中国、ドイツ、フランス、イギリス、オランダ、アメリカ合衆国をはじめ、他のヨーロッパ諸国の物理学者や化学者が、「オットー・ショット研究賞」を受賞しています。

 「第14回オットー・ショット研究賞」では、吉田准教授のほかシェルドン・ウィーダーホーン(Sheldon Wiederhorn)博士(所属:米・国立標準技術研究所)とジャン=ピエール・グイン(Jean-Pierre Guin)博士(所属:仏・レンヌ第一大学)が受賞しました。

1.吉田准教授の研究内容

機械的応力下におけるガラス表面の弾性挙動と、ガラスが脆くなりうるその他の損傷形成との関連性を示した研究

2.ショット社について

(1)ショット AG

 ショットは、特殊ガラスやガラスセラミックの分野をリードする国際的なテクノロジーグループ企業です。ショットは 130 年以上にわたり、優れた研究開発や素材と技術の専門知識をもとに、多岐にわたる高品質な製品とインテリジェントソリューションを提供しています。ショットは、家電、医薬品、エレクトロニクス、光学、自動車ならびに航空など、さまざまな産業にイノベーションをもたらします。ショットは製品を通じてすべての人びとの暮らしのなかに息づき、イノベーションと持続可能な成功の実現に努めています。また、ショットは世界35 ヵ国に製造・販売拠点を設置し、グローバルに事業を展開しています。現在の従業員数は約 15,000 人で、2015年度の売上高は約 19 億 3000 万ユーロです。ショットグループの親会社であるショットAG は、ドイツ・マインツ市 に本社を置き、カールツァイス財団がその株式の100%を所有しています。財団所有企業であるショットは、従業員、社会、環境に対する社会的責任を重視しています。

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(2)ショット日本

 ショット日本は、ショットグループのアジア初の販売子会社として、1966 年に設立されました。結晶化ガラス、光学ガラス、薄板ガラス、管ガラスなど、 ショット製品の日本市場での販売を担当しています。主要製品のひとつセランは、その耐熱性を評価され、1977 年以降、リンナイ株式会社の加熱調理機のトッププレートに採用されています。ショットグループは、2000 年にNEC との合弁会社「NEC SCHOTT コンポーネンツ株式会社」を設立、日本での活動を活発化させています。

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3.お問合せ先

 ○本学工学部材料科学科 吉田智准教授について

   滋賀県立大学工学部材料科学科 吉田 智

    電話番号:0749-28-8366

    Email:yoshida@mat.usp.ac.jp

 ○ショット社およびオットー・ショット研究賞について

   ショットAG 広報代理 CNC Japan 村上 

    電話番号: 03-5156-0102  

    FAX番号: 03-5156-0188

    Email: itsuki.murakami@cnc-communications.com

第14回オットー・ショット研究賞受賞者(右端:吉田准教授)の画像受賞者(右端:吉田准教授)
「第14回オットー・ショット研究賞」授賞式の様子(出典:ショット)「第14回オットー・ショット研究賞」授賞式の様子(出典:ショット)