工学研究科材料科学専攻の長尾歩さんが「第5回CSJ化学フェスタ2015学生ポスターセッション」において、「優秀ポスター発表賞」を受賞しました

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2016/01/07
 

 大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程2回生の長尾歩さんが「第5回CSJ化学フェスタ2015(2015年10月13~15日)学生ポスターセッション」において、「優秀ポスター発表賞」を受賞しましたのでお知らせいたします。

 本賞は、ポスター講演を行った学生発表者の中で優秀な発表に贈られるもので、1000件を越えるポスターの中から204件が選ばれました。

研究内容について

「Ptに修飾されたNiナノキューブの生成機構に関する実験的および理論的研究」 

 Ptは優れた触媒材料です。しかし、コストが高く、埋蔵量が限られているため、使用量を削減することが望まれています。この問題を解決するため、本研究室では、高い比表面積を有するナノ粒子と安価で触媒活性を有するNiに注目し、特異な構造を有する立方体状のNi-Ptナノ粒子を作製しました。このナノ粒子は辺や頂点にPtが偏在した構造により、少量の白金使用量で高い触媒活性を示します。この研究では、特異な構造が形成される過程を実験的に明らかにすることに成功しました。さらに、分子動力学およびDFT計算を用いて特異な構造が形成される理由を理論的に考察しました。この研究は九州大学と東北大学との共同研究により得られた成果です。今回の研究の実験的な部分はA. Nagao et al. Nanoscale, 7, 9927-9934 (2015)として、雑誌にも論文が掲載されています。

賞状