地域共生センター 萩原和准教授が農村計画学会奨励賞(論文)を受賞しました

 このたび、地域共生センター 萩原和准教授が、「農村計画学会 2015 年度春期大会(2015年4月11日)」において、2014年度農村計画学会奨励賞(論文)を受賞しました。

 奨励賞(論文)は、応募翌年の4月1日に満40歳以下の会員により近年中に農村計画学会誌に発表された学術論文で、独創性・萌芽性・将来性のある優れた論文の著者に与えられるものです。

受賞者: 萩原 和

題目:「社会ネットワーク分析の適用による住民自治組織間連携の可視化に関する研究」

研究内容:

 近年、従前の自治体行政の役割を見直し、地域住民自らの意思決定に基づいてテーマを設定し地域活動を進めていく「テーマ型」地域活動を支援する取り組みが多く見られます。その狙いは、自治体側が地域住民の主体的な地域づくりを後押しするような補助施策に基づき、既存組織(自治会・町内会、商工会など)や地域内外の市民活動団体・個人が協働で活動できる地域づくりを推進することです。

 特に、「テーマ型」活動においては、既存組織を取り込みながら、地域内外との協働体制を構築する点が鍵となりますが、これまで連携構造の実態を把握するような有用な分析枠組みはありませんでした。 

 本研究は、こうした課題に対処するために、社会ネットワーク(Social Network)論を用いて地域組織の連携実態と課題を明らかにしたものであり、これまでブラックボックス化していた連合体としての住民自治組織の構造を可視化することで、より望ましい連携づくりを後押しするような分析研究の嚆矢として位置づけられるものです。

賞状