環境科学部環境建築デザイン学科 村上修一研究室の作品が、第22回まちづくり・都市デザイン競技において、 (公財)都市づくりパブリックデザインセンター理事長賞を受賞しました

2020年06月11日
 

 環境科学部環境建築デザイン学科 村上修一研究室の作品が、第22回まちづくり・都市デザイン競技において、(公財)都市づくりパブリックデザインセンター理事長賞を受賞しました。昨年度に続き、2年連続の入賞となりました。

まちづくり・都市デザイン競技は、国土交通省が毎年6月1日~30日に実施している「まちづくり月間」行事の関連行事として、平成5年度より毎年実施されています。組織設計事務所や大手ゼネコン設計部の作品が過去の入選作に並ぶなど、独創性だけでなく実現可能性も問われるものです。

今回は、愛知県岡崎市「岡崎城周辺地区」を対象に、50年後の地区のあるべき理想的な姿と、10年〜20年後に実現すべき、持続可能な提案が求められました。

作品の概要

制作チーム:井口陽介、寺山友香、西村成貴、王琪雯、井口とも、多田裕亮、中野美香、

西村実穂、橋目恵里、村上修一

タイトル:「PSO LEAGUE:まちづくり惣まくり」

趣旨:

岡崎藩の財政改革時に家臣団結束の礎となり、幕末の岡崎藩士の信条にもなったという、本多忠勝公の遺訓「惣まくり」。あらゆることを徹底的に行おうという、この精神を未来に向けて引き継ぎ、QURUWA 社会実験や乙川リバーフロント整備などの先進的なまちづくりをさらに発展させ、市民総出のまちづくりを、中心市街地全体に行き渡らせるしくみ「PSO リーグ」を誕生させます。 PSOは、Public Spaces for Okazaki の略称です。PSOリーグは、岡崎市中心市街地における官民の公共空間(街路、河川、公園緑地、低未利用地)を活用してまちづくりに取り組む団体が、チームとして加盟する組織です。このリーグの理念を、「チームのメンバー自らが楽しみながら活動することで、居心地の良い、楽しくて歩きたくなる、美しいまちにすること」とします。

このリーグの拠点を、岡崎城のお膝元である本地区に形成します。具体的には、太陽の城跡地に計画中のコンベンション施設に、リーグの本部(事務室、会議室、展示室)を置くことを想定します。また、本部の東側(東岡崎駅~桜城橋エリア)と西側(岡崎公園~八丁味噌蔵エリア)をリーグの重点エリアとして、既存チームの支援や、新規チームの立ち上げといった支援を行います。各チームの活動する公共空間がゆるやかに増えていくようにすることで、居心地がよく、歩いて楽しく、美しいまちにすることを提案します。

オープンスペースから始まる都市デザインの方向性を良く描いていること、PSO(Public Spaces for Okazaki)という概念で多様な活動を提案していること、岡崎城の背後の景観のコントロールを明確に示していること等が評価され、54作品中からの入賞となりました。

下記のサイトにおいて審査結果と講評が公開されています。

(公財)都市づくりパブリックデザインセンター

https://www.udc.or.jp/publics/index/365/

なお、本作品を含む入賞パネルが、2020年6月17日~30日に、国土交通省(合同庁舎3号館)1階展示コーナーにおいて展示される予定です。

「PSO LEAGUE:まちづくり惣まくり」