日本電気硝子株式会社と「産学連携の協力推進のための包括協定」の期間延長及び寄附講座の継続に合意しました
2025年7月22日
公立大学法人滋賀県立大学と日本電気硝子株式会社は、7月17日、「産学連携の協力推進に関する包括協定書」(以下、協定書という)を締結しました。
両者は、平成19年に第1回目の協定書を締結して以来、ガラス工学分野において共同研究や寄附講座の運営を行ってまいりましたが、これまで多くの成果を挙げてきたことから、今後も協定書に基づく連携事業を継続していきたいという考えで一致しました。
協定書は、長期的な研究計画を立てることができるように3年に1度更新をしてきました。今回の対象期間は令和10年4月1日から令和13年3月31日までとなります。
公立大学法人滋賀県立大学と日本電気硝子株式会社は、これからもガラス工学分野での連携を通して社会の発展に貢献してまいります。
「産学連携の協⼒推進に関する包括協定書」について
- 目的:
- 双方が有する人的物的資源と知的財産を有効に活用し、その成果を社会に還元する
- 双方が緊密な交流を行うことにより地域の産学連携を推進し、もって社会の発展に貢献する
- 連携事業:
- ガラス工学分野における技術開発、新規技術に関する共同研究や技術交流の実施
- ガラス製造プロセス工学に関する寄附講座の設置(※)
- 連携事業に基づく成果発表や情報交換等の実施
- 次世代を担う学⽣及び社員の人材育成に関する相互協⼒
- 実施期間:
令和10年4月1日から令和13年3月31日まで
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協定書への署名の様子

協定書への署名の様子
※寄附講座「ガラス製造プロセス工学」の概要
- 趣旨:
世界のトップレベルにあるわが国のガラス技術が更に牽引力を増すためには、ガラスの特性を最大限に発揮する効率的な製造プロセスを設計し、製造技術として活かしていくことが必要となる。このため、滋賀県立大学のもつガラス工学研究の実績をもとに、ガラスの溶融から成形・加工に至る信頼のおけるデータの測定と測定結果の物理化学的体系化等ガラス製造に関する基盤技術の総合的な研究を行うとともに、ガラス研究者・技術者の人材育成に取り組むことを目的とする。 - 研究テーマ:
ガラス工学に関する基盤技術の総合的な研究。 - 研究体制:
滋賀県立大学工学部に「ガラス工学研究センター」を設置し、本寄附講座を置くとともに、学内研究者等の参画を得て共同研究を推進し、ガラス製造技術に関する総合的な研究体制を構築。 - 寄附⾦:
3年間の設置期間に対し日本電気硝子株式会社が1億円を寄附。(講座の運営に必要な経費に充当)
平成19年~令和13年の寄附総額は8億円に上る。

本学から同社へ感謝状を贈呈

立会いただいた岸本滋賀県副知事を交え