鳥人間コンテストに出場します(5年ぶり)

2023年5月25日

本学文化会所属の「びわこ航空技術研究部"Biwa Tech"」が、7月29日(土曜日)、30日(日曜日)に彦根市松原町で開催される「第45回鳥人間コンテスト2023」の滑空機部門に出場します。

現在、12名の部員が機体製作を行っており、その状況などお伝えしていきます。

本番まで、Biwa Techへのご声援よろしくお願いします。

3名の部員にインタビューを行いました

代表:辻本 拓人 さん(工学部機械システム工学科3回生 写真中央)友田さん、辻本さん、小林さんの写真

パイロット:友田 優成 さん(工学部機械システム工学科3回生 写真左)

部員:小林 尚弘 さん(工学研究科機械システム工学専攻博士前期課程1回生 写真右)

〇Biwa Techに入ろうと思ったきっかけは何ですか。

辻本:ものづくりに関わりたかったからです。

友田:オープンキャンパスの機械システム工学科の出前授業で、Biwa Techに所属している先輩から誘われ、元々興味もあり入部しました。

小林:鳥人間こそが生きがいだから。飛行機を極めたいからこそ、大学1回生から所属しています。

〇県大からは2018年以来の出場となりますが、出場できた要因は何だと思いますか。3DCADの機体全体図

小林:技術的な部分を前面に押し出すよりも、主催者に刺さるようにわかりやすく3DCADで3Dモデルを作り、視覚的に一目見て理解できるように資料を作成したことが大きかったのではないでしょうか。

〇Biwa Techはいつ結成したのですか。鳥人間コンテストには、毎年応募してきたのですか。

小林:何年に結成したのかは、前身の航空研究会UAfg(ユーファ)より続いているので分かりません。また、毎年は応募していません。一昨年は応募しましたが落選しました。昨年は、部の状況が芳しくなく未応募でした。

〇パイロットの友田さんに質問です。パイロットとして何かトレーニングや気を付けていることはありますか。

友田:体重が変化しないよう食生活に気を付けています。また、コックピット内で姿勢を保持するために、プランクなどの体幹トレーニングを行っています。このほか、出場している他チームのBlogでの情報収集や、フライトシミュレーターでの練習を行っています。

〇大会への意気込み、飛行距離などの目標を教えてください。

辻本:存続しているのが不思議なほどの部員不足の中、ギリギリな状況で出場できました。今回の大会をきっかけに、部員を増やし、活動を活性化させ、後輩につなげていきたいです。

友田:パイロットとしてとても緊張しています。ただ、大会開催日はテスト前日なので、余計なことは考えず気楽に飛んでいきたいです。

小林:飛行距離は、良くて300メートルを目指したい。400メートルで万々歳です。

〇7月末に開催ですが、現在の進捗具合を教えてください。また、機体の製作で困難なところはどこですか。

辻本:主翼は、7割ほど完成しています。尾翼とコックピットは製作中です。

小林:困難なところは、コックピットの注文。今回見積もりをしたら前年度よりも高い金額を提示されました。パイロットを守るためにコックピットは業者に依頼したのですが、予算が足りず、他の業者にも見積もりを依頼しました。

〇今回の機体の名前、愛称は何ですか。また、横幅・縦幅・高さ、総重量は?

小林:名前は、「Indomitable」。不撓不屈といった意味です。小さいチームでも、良いチームに打ち勝っていきたいとの願いを込めてこの名を付けました。機体の大きさは、横幅:21.4メートル、縦幅:5.8メートル、高さ:2メートル(パイロットの身長を含む)、総重量:107キロ(パイロットの体重を含む)です。

〇機体に行っている工夫点はありますか。

小林:ハード面では、翼を形作るリブにストリンガーと呼ばれる木の棒を9本設置したことです。翼が変形しにくいことがメリット。翼のフィルムが低い圧力に吸われずに、浮上することが出来ます。硬い翼で、琵琶湖の空を飛んでいくイメージです。

辻本:ソフト面では、ソフトウェアの開発を行いました。製図を自動化するもので、特定の情報を記載したら三面図などの製図ができるように開発しました。開発の根幹は1週間、アップデートを行いつつ3か月で完成させました。

【過去の出場】2010年以降
  • 2010年 航空研究会"coolsweets"
  • 2017年 航空研究会"UAfg(ユーファ)"
  • 2018年 航空研究会"UAfg(ユーファ)"
  • 2023年 びわこ航空技術研究部"Biwa Tech"