『みちびき』を用いた「日本版仮想柵用デバイスによる放牧牛での実証実験」を行います!

2025年11月20日

日本初の「仮想柵」実現に向けた実証実験
―衛星測位システム『みちびき』を用いた実証実験を栃木県において開催します(見学可能)―

実証実験について

滋賀県立大学では本年度、内閣府および準天頂衛星システムサービス株式会社が公募する「みちびきを利用した実証事業」の採択を受け、麻布大学研究員の二井博美氏と共同で、滋賀県畜産技術振興センター・小堀牧場様のご協力のもと、スマート農業の一環として「日本版仮想柵」の実現に向けた研究を実施しており、このたび実証実験を下記にて公開で実施します。

希望者は自由にご見学いただけます。

  • 日時
    11月22日(土曜日)10時00分~14時00分
    荒天の場合等、予備日11月23日(日曜日)、11月24日(月曜日)に順延する場合があります。
    ご見学ご希望の場合は予め実施日についてお問い合わせくださると確実です。
  • 場所
    小堀牧場(栃木県大田原市南金丸1918)の隣接地
  • 申込不要、参加費無料
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『みちびき』とは

準天頂軌道の衛星が主体となって構成されている日本の衛星測位システムのことで、英語ではQZSS(Quasi-Zenith Satellite System)と表記します。

私たちが普段利用しているカーナビやケータイ電話は、夜空の星や灯台の明かりの代わりに、人工衛星が出す電波を目印にして今いる場所を教えてくれます。この衛星の電波を目印にして今いる場所を知ることを「衛星測位」といいます。このような、測位するための人工衛星を「測位衛星」と呼び、アメリカのGPS衛星がその代表例です。日本のみちびきも測位衛星の一種です。

みちびきは日本の真上あたりを飛んでおり、アメリカのGPS等と組み合わせて測位するための電波を出しています。測位衛星4機が出している電波を使うことで今いる場所を知る事ができます。

(内閣府HP中『みちびき』の説明を引用)

仮想柵とは

GPS付きの首輪を用いて、実際のフェンスを使用せずに家畜の収容・移動を行うシステム。首輪から音と電気的刺激を発することで家畜の移動を促し、訓練により適切に家畜を制御することができるとされています。

(独立行政法人農畜産業振興機構HPより一部引用)

その導入により労働コスト等の課題解決が期待されるとともに、アニマルウェルフェア向上にも応用可能とされています。

海外では既に実用化されている国もありますが、日本では議論や実験の段階です。

お問い合わせ先

滋賀県立大学工学部電子システム工学科 宮城研究室
TEL:0749-28-9559
E-mail:miyagi.s@e.usp.ac.jp