工学研究科電子システム工学専攻の保野孝介さんが、2024年9月に行われた「令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会」における研究発表でYOC奨励賞を受賞しました
2025年4月30日
令和6年9月4日に大阪公立大学中百舌鳥キャンパスで開催された「令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会」において、保野孝介さんがYOC奨励賞を受賞しました。本賞は、29歳以下の若手技術者による優秀な口頭発表に対して送られる賞です。
本研究は、リチウムイオン電池の多孔質電極の構造を模した伝送線路モデルを用いて、リチウムイオン電池の電荷移動インピーダンスの温度依存性を非破壊で計測・分析したものであり、電気自動車の駆動用電源や再生可能電力の平滑化用蓄電池の状態推定への応用が期待できます。
受賞内容
賞の名称
YOC(Young engineer Oral presentation Competition)奨励賞
受賞者
保野孝介(大学院工学研究科博士前期課程電子システム工学専攻)
発表題目
伝送線路モデルを用いたNCA正極リチウムイオン電池の電荷移動インピーダンスの温度依存性に関する検討

著者
保野孝介、平山智士、坂本眞一、乾義尚
発表内容の概要
本研究では、多孔質電極内部での電子・イオンの輸送現象、および電気化学反応を考慮した伝送線路モデルを用いて、リチウムイオン電池の電荷移動インピーダンスに関して実験的に検討を行った。伝送線路モデルを用いた分析結果から、正極および負極における電荷移動抵抗と電解質中のイオン抵抗を分離したうえで、それぞれの温度依存性を明らかにした。