健康栄養部門の横山颯太さんが「令和7年度 日本栄養・食糧学会学生優秀発表賞」を受賞しました
2025年6月17日
大学院人間文化学研究科生活文化学専攻健康栄養部門博士前期課程の横山颯太さんが、「第79回日本栄養・食糧学会大会」にて「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、学生の研究を奨励することを趣旨として、大会で発表された優秀な研究に授与し、顕彰するものです。今年度は、指導教員の推薦を受けた115名のエントリーから一次審査により候補者が22名に絞られ、さらにポスター発表による審査の結果、12名の受賞者が選出されました。その中に本学学生が選ばれました。
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受賞内容
題目
ナイアシン低栄養状態は代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)を悪化させる
発表者
横山颯太、梅田のどか、藤垣英嗣、山本康子、齋藤邦明、辰巳佐和子、畑山翔、福渡努
概要
日本では3人に1人が脂肪肝に罹患しており、脂肪肝を放置すると代謝機能障害関連脂肪肝炎(MASH)を経て肝硬変、肝臓がんへと進行するため、MASHを予防、改善する対策を講じることが非常に重要です。最近の研究により、ビタミンの一つであるナイアシンがMASHの発症や改善に関わることが明らかとなってきました。本研究では、ナイアシンの栄養状態がMASHにおよぼす影響を明らかにすることを目的とした研究を行いました。ナイアシン不足の状態にしたマウスにMASHを発症させると、ナイアシンを十分に与えたマウスよりも肝臓の線維化、炎症が進み、MASHの病態が進行することを明らかにしました。本研究結果は、脂肪肝から始まる肝疾患の進行を早めないためにはナイアシンの栄養状態を良好に保つ重要性を示しています。
