開学25年を迎えて【みんなのメッセージ集】

開学25年を記念し、大学関係者から今年度の状況や将来に期待すること、目指すべき姿など、節目を迎える滋賀県立大学に寄せる皆様の思いをホームページに掲載し、共有させていただきます。

理事長 廣川能嗣

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開学25年を迎えて

本学は、持続的発展をめざす滋賀の原動力としての期待を受け、1995年に開学しました。これまでの四半世紀を振り返ると、県立短期大学の伝統を引き継ぎ、学内のみならず学外の様々な方々のご協力を得て、「地域に根ざし、地域に学び、地域に貢献する」大学としての歴史を刻んで参りました。既に1万人を超える卒業生を輩出し、開学初期の卒業生は40歳台に差し掛かっています。地域の方々から直接、卒業生が社会の第一線で活躍している様子をお聞きすることも多く、嬉しい限りです。

開学以来、大学を取り巻く環境は、大きく、また、急速に変化し続けています。例えば、インターネットや携帯電話などの情報・通信技術の進歩は、グローバル化の進展とともに、生活のみならず社会構造の変革をもたらしました。さらに、2020年初めより顕在化した新型コロナウイルス感染症は、世界的に猛威を振るい、我々の生活習慣や働き方のみならず、否応なく社会全体に急激な変革を引き起こしています。

コロナ禍は、本学の教育研究活動や学生活動にも多大な影響を及ぼしています。しかし、災い転じて福となすべくこれをバネとして、次の25年後に向けて、滋賀県立大学のビジョンをしっかりと描き、前進して行きたいと考えます。


環境科学部 学部長 村上 修一(令和2年度)

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次の25年後に向かって,地域や地球の明るい未来を想像してみませんか。

食糧生産,エネルギー供給,環境保全といった課題を掲げ,環境科学部は25年間歩んで参りました。湖沼の富栄養化に代表される地域の環境問題から,温暖化など地球規模の環境変化に至るまで,私たちをとりまく環境は大きく変容し,諸課題の解決が一層重要になっています。自然環境と調和する持続可能な人間社会を創造することを目標として,自然科学と社会科学の両面から環境課題を深く追求する教育と研究に,私たちはこれからも取り組んで参ります。


工学部 学部長 南川 久人(令和2年度)

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開学25周年に寄せて

開学から25年、四半世紀といえば人が誕生から成長を重ね成人を経て社会人に達する時間です。大学にとっても決して短い時間とは言えず、本学もいよいよ新しい大学から成熟期の大学へと入っていく時期かと思います。
思い起こせば1995年の4月、交流センターはまだできておらず、体育館にいすを並べての最初の入学式。キャンパスはまだ更地の部分が多く、靴底に土をたくさんつけて歩くため、階段や研究室も土だらけになりました。環濠周りのソメイヨシノは、まだ幼木で少しだけ花をつけていました。自身も30代前半、まっさらな実験室で、さあ何から手を付けようかと途方にくれながらも夢いっぱいの日々でした。いろんな情景が懐かしく思い出されます。
あれから25年、環濠周りのソメイヨシノもしっかり成長し、毎年たくさんの花を咲かせるようになりましたね。本学もさらに飛躍し、より多くの花や実をつけられますよう、関係者の皆様とともに努めて参りたいと思っております。


人間文化学部 学部長 宮本 雅子(令和2年度)

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人間文化学部の未来

人間文化学部は、開学当初、地域文化学科(日本・地域文化コース、アジア・地域文化コース)、生活文化学科(生活デザインコース、食生活コース、人間関係コース)の2学科5コースで発足しました。その後、生活文化学科の各コースが学科となり、国際コミュニケーション学科が開設され、現在の5学科体制になりました。人間文化学部では、1回生全員が受講する環琵琶湖文化論実習で大学の基本姿勢であるキャンパスは琵琶湖、テキストは人間を実践してきました。地域と密接なつながりを持った教育研究も多くあります。今後も、現在の体制が続き、地域に役立つ人材育成を進めていくことを期待します。


人間看護学部 学部長 伊丹 君和(令和2年度)

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滋賀県にある総合大学としての更なる可能性を活かして

滋賀県立大学人間看護学部は、平成15年に滋賀県立大学の4つ目の学部として誕生しました。 人間看護学部では、すべてのライフステージにある「生活者としての人間」を総合理解し、その人自らがめざす生活の質の確保に向けてケアできる看護のスペシャリストを育成しています。看護の対象となる人を総合理解するためには、幅広い視野が必要となりますが、本学部の学生の皆さんには、「総合大学にある看護学部で学ぶ」という利点を最大限生かしていただきたいと考えています。

また、滋賀県立大学は『キャンパスは琵琶湖、テキストは人間』『地域に学び、地域に貢献する』をモットーとしています。人間看護学部の学生の皆さんも、県内各地の実習施設の皆さまや地域活動で交流させていただいている皆さまから本当に多くのことを学ばせていただいています。コロナ禍で、実習施設である医療現場が本当に大変な状況ではありますが、県内実習施設の皆さまには実習をお受けいただき、感謝の言葉もありません。

滋賀県立大学は昨年開学25周年を迎えましたが、「幅広い視野から学べる総合大学」「地域に学び、地域に貢献する」という強みは当初より変わっていません。滋賀県にある総合大学としての更なる可能性を活かせるよう、教職員一同引き続き尽力していきたいと考えております。地域の皆さまにおかれましても今後ともご指導ご協力のほど、どうぞよろしくお願い申し上げます。


滋賀県立大学同窓会長 矢吹 安子

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25周年に寄せて

開学25周年を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。

同窓会「湖風会」は、会員相互の交流を図るとともに、大学との連携強化による学生支援や社会貢献を活動の中心としています。昨年は「湖風会」からの新型コロナウイルス感染症に伴う寄付金で、非接触式顔認識温度検知器の学内設置や、遠隔授業に備えた電子書籍の拡充などが進められました。今後も修学支援や就職支援など様々な支援が重要と考えており、大学との連携をより一層強め「国際通用性のある知と実践力をそなえた人が育つ大学」「地域貢献大学のリーディングモデル」をめざす本学のお役に立ちたいと願っています。
滋賀県立大学の益々のご発展を心よりご祈念申し上げます。


滋賀県立大学後援会長 阪口 武史(令和2年度)

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~25周年に想うこと~

滋賀県立大学開学25周年を迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。

25周年ということで、四半世紀にあたる“25”という数字を考えました。時の流れの中で1、3、5、10などの周期や語呂を合わせた数字を使って、人々は祝事、供養、記念などを行います。“25”の記念行事となると銀婚式ぐらいと苦慮している時、最初の子供が生まれたのが25年前(1995年)と思い至りました。生まれ年の1995年は大変な出来事が多くあった年です。そう考えると、コロナ禍で記念式典の開催は見送られましたが、25周年の節目において普通に母校の歴史を想起しながら、大学および学生達の未来に夢を膨らませるのは幸せなことなのでしょう。

最後に折角調べたので、『Toy Story』も25th Anniversary、県大はWoodyと同い年ですね。