人間文化セミナーを開催します(2/8)
2017/02/06
滋賀県立大学人間文化セミナーを下記のとおり開催します。
是非お越しください。
記
●演題:
南宋・孝宗皇帝の「生前退位」の背景について
講師:毛利 英介氏(関西大学東西学術研究所非常勤研究員)
●日時 :
2017年2月8日(水) 15時00分~16時20分
●場所 :
滋賀県立大学 A1-301講義室
●対象 :
学生・教職員および一般(参加無料)
【講義内容】
本学では、教員の専門領域との関係で、中国史の近世領域の話を耳にする機会がほとんどないので、このたびは、宋と契丹(遼)・女真(金)との関係を専門とする若手研究者の毛利さんをお招きし、最新の研究を述べてもらいます。
ご本人による、内容の解説は、次のとおりです。
「南宋(1127~1276)では、初代から三代続けて皇帝が生前退位=譲位を行った。それに伴い、中国の歴代王朝としては珍しく、先代の皇帝が「太上皇帝」として存在するという、日本史で言う院政のごとき状況が一定期間継続したことで知られる。ただ、三人の皇帝は結果的に連続して譲位を行って太上皇帝となったが、実際には個別の事情も大きかった。本講演では、講演者の関心から、そのうち南宋第二代皇帝である孝宗皇帝の譲位の原因について、隣国である金との関係に着目して論じてみたい。」
【講師紹介】
京都大学大学院文学研究科東洋史学専修博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD・京都大)などを経て、現職。
業績として、「澶淵の盟の歴史的背景ー雲中の会盟から澶淵の盟へ」(『史林』89-3、2006)
「満洲史と東北史のあいだー稲葉岩吉と金毓黻の交流より」(『関西大学東西学術研究所紀要』48、2015) 「大定和議期における金・南宋間の国書について」(『東洋史研究』75-3、2016)
などがある。
●問い合わせ先:
〒522-8533 彦根市八坂町2500番地
滋賀県立大学 人間文化学部
TEL 0749-28-8401 FAX 0749-28-8479
主催 滋賀県立大学人間文化学部