フランス留学レポート

国際コミュニケーション学科 田中 愛梨さん

フランス リール政治学院

 リールでの生活が始まり、1か月が経ちました。リールの町並みはとても綺麗で、買い物に行くのも日々の楽しみになっています。残念なことに今年はテロの影響もあり、毎年9月上旬に行われる大きな蚤の市が中止となってしまいましたが、毎週日曜日にあるマルシェの賑わいからでも買い物をするときに人との会話を大切にするという日本にはないフランス人の人とのかかわり方を実感できます。フランスでは袋に詰めている間や代金を支払う間に店員と客の間で雑談を挟むことが多く、買い物をするのも勉強になります。

 学校の授業も開始され、平日は毎日フランス語に追われています。授業の進め方として、留学生用の授業は毎週2~3名の生徒による発表を聴き、それについて議論する形式です。周りの留学生はとてもフランス語が堪能な人が多く、授業内の発言も積極的で私も見習わないといけないなと思うけれど、自分の語学力に自信がないこともあり、なかなか実行できません。私の初めての発表は来月に控えていて、今はその準備で大変です。現地のフランス人用の学部授業では先生の話すスピードがとても速く、パワーポイントの内容をノートに写すので精一杯です。課題ももちろんネイティブの人たちと同じため、拙いながらも必死にレポートを書いています。ただ、周りのフランス人の友人たちがとても優しく、わからなかったところをゆっくりと説明してくれたり、ノートを見せてくれたりと、親切がとても身に沁みます。先生方も気さくな方が多く、留学生に対して休憩時間や授業が終わった後などわからなかった単語や内容をかみ砕いて説明してくれます。ただ、フランス語で質問をしても、英語で返答されることも多く、そこで自分の語学の実力不足を痛感します。フランス人は英語を話さないと聞いたことがあったけれど、大学に通う人は英語をマスターしているため、コミュニケーションをとるには苦労は減りますが、やはり、フランス語を使ったほうが会話が弾むように感じます。
 私はあまり積極的に行動をする性格ではありませんでしたが、こちらに来てからはそれも少しは改善したかなと思います。まだまだ授業内での発言などに課題は残るけれど、自分のできることから頑張ろうと思い、週末は町に出るようにして、学内では同じクラスを取っている人と少しずつではあるけれど、話をするようになってきました。留学生を支援してくれる団体や、日本語を勉強しているフランス人の方たちと会う機会も多く、歓迎パーティーやボーリング大会等楽しいこともたくさんあり、私の留学は良いスタートを切れたかなと感じています。

リールの街並み
友人と
友人と2