アメリカ留学レポート2(北ミシガン大学)

国際コミュニケーション学科  永田 このみさん

アメリカ 北ミシガン大学2

永田 このみさん4

 冬学期が始まりました。今回の報告書では、約半年間アメリカで生活してきた自分自身の変化について書きたいと思います。
 今期になって、新しい留学生が各国からやって来ました。(日本人はいません。)早速韓国人の新しい友達ができたのですが、彼らとの会話の中で気づいたことがあります。「あ、この人達の英語は6ヶ月前の自分とまったく同じだ」ということです。同じ、といっても発音は韓国訛りと日本訛りで違いますが、"使い慣れてない英語"というのはこんなふうに聞こえるのか、というのを客観的に感じることができたのです。その時に初めて、自分の話す英語が少しだけ前より成長していることに気が付きました。

 この6ヶ月間、毎日英語を話し、聞き、読み、書きました。一日もどれかを欠かしたことはありません。それは、勉強をしたという意味ではなく、日常生活を行う上でのツールとして、使わざるを得なかったからです。来てすぐの頃は、英語を発すること自体が恐怖で、相槌を打つことしかできない日々が何週間も続きました。自分の口から発される英語は自分で聞いても理解できなくて、それを一生懸命聞こうとしてくれる相手に申し訳無さでいっぱいでした。友だちができて、「あぁもっと仲良くなりたいなぁ」と強く思うのに、自分の気持ちをうまく伝えられない、話が噛み合わない、勘違いさせてしまう、などの壁にぶつかりました。そのたびにたくさん悔しい思いをしました。でもそれでも生活していくためには英語を使うしかなくて、何も考えずにただひたすら英語を使い続けました。

"あれ、そういえば最近なんでも話せてる。"と気づいたのは、アメリカに来てから半年経ったつい最近のことでした。友達と色んな話をできるのが楽しくてしょうがなくて、前はできなかったような会話もできて。普通に日本の友達と日本語で会話をするように、他国の友達と英語というツールを使ってこんなにも仲良くなれるんだなと、ようやくこの留学生活における意義を見いだせた気がしました。それでもまだ、文法は間違えまくるし、理解できない単語やスラングのせいで会話がうまくいかないこともあります。友達との会話と授業での発言は自分の気持ちも英語の使い方も違うので、今でも授業中は毎回緊張しています。半年前の自分と違うところは、その緊張した中でも発言をすること自体には抵抗がなくなったことです。前は当てられないように存在感をなくすのに必死でしたが、今では発言をするチャンスさえあれば堂々と話せるようになりました。

 発音やボキャブラリーが格段に成長したわけではありませんが、少なくとも英語を生活の一部として使うことに"慣れた"今、半年前よりもずっと人との関わりが楽しくなりました。これからの残り3ヶ月間は、仲良くなった友達との関係を深め、いろんな話をし、後悔しない生活をすることを目標にしたいと思います。そしてあわよくば、少しでもスピーキングがネイティブに近づくように、毎日たくさん会話をしようと思います。あと少しの留学生活、精一杯楽しみます。

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