アメリカ留学レポート

人間文化学部 国際コミュニケーション学科  永田 このみさん

アメリカ 北ミシガン大学

 10月31日にここマーケットでは雪が降りました。まだ秋なのに...と思いましたが、なんだかんだここの寒さにだんだん慣れてきている自分もいて。あぁもうすぐ3ヶ月が経つのか、と時間の進む早さに驚く毎日を過ごしています。
 日々の生活の中で日本とアメリカの違うところを発見しようと思い、今回は授業の違いについて報告したいと思います。

 まず学生の授業への姿勢について。他の日本人留学生も言っている通り、アメリカの学校での学生の授業態度は素晴らしいです。席は前の方から埋まっていく、授業中は誰も寝ていない、1人一回は必ず発言をしている。その積極性には毎日刺激を受けており、発表するのが苦手な私は、とりあえず一番前の席に座って先生から目をそらさないという小さな目標を立てています。日本の大学で毎日目にしていた、誰も座ろうとしないガラ空きの前の席、起きている人のほうが少ない、というような授業風景は、こちらの学生からしたら信じられないことなんだろうなと思います。しかし、私が驚いたのはその積極性と真逆の課題への怠惰さです。この日までに必ず!と言われた課題を平気ですっぽかす、理由は「パソコンが動かなかったから。」なんじゃそりゃ!と思わず横から突っ込みたくなりましたが、そんな学生が結構たくさんいます。授業にせっかくちゃんと出てるのにもったいないなぁと思いますが、重きを置く点が違うのは文化が違うからなんでしょうか。それとも私の周りの学生だけかな?もう少し様子を見て行きたいと思います。あともうひとつ、授業中にお菓子やガムを堂々と食べているのは日本の学生には許されない行為ですよね。

 次に授業の構成について。日本のほとんどの大学ではすべての授業が90分と決められており、毎日1~5(6,7)時限目まであるというのが普通かと思いますが、アメリカでは授業によって時間も曜日もバラバラです。50分で週4回の授業もあれば、2時間半で週1回だけという授業もあります。朝8時からの授業もあるし、夜の11時までの授業もあります。そのせいで履修登録をするのが少し難しいです。メリットとしては短い授業と長い授業のバランスがいいとストレスがたまりにくいこと。

 最後に私が3ヶ月間授業を受けてきて思ったのは、教授と生徒との距離が近いこと。私の受講している授業が比較的少人数なクラスなのもありますが、私から見ると教授と生徒はもはや友達のようです。たわいない世間話もするし授業中も常に会話のキャッチボールが行われています。アメリカの学校の教授は生徒の興味を引くのがうまいことは間違いないです。パワーポイントや課題にも工夫が凝らされていて、とにかく飽きが来ません。英語のリーディングの授業では、「自分でこの本に新しい表紙とタイトルを作ろう」という課題が出ました。お絵かきとか小学生みたい~と思いつつそれを全力でこなすのがこれまた楽しい。そしてただ表紙の絵を描くだけではなく、なぜこの絵を描いたのか、なぜこのタイトルをつけたのか、表紙と内容との関連性はどこにあるのか、など分析のペーパーも課題に含まれているので、ちゃんと大学生らしい課題になるよう考えられています。プレゼンテーションが多いのもアメリカの学校の特徴だと思いますが、他の生徒のプレゼンから会話術や表現法を学ぶのもいい勉強です。

 いいところも悪いところも含めて、アメリカでの生活は毎日刺激的で楽しいです。この楽しさを日本に帰って活かすことが最終目標だと思うので、どうしたらこの経験を活かせるのかをまた考えていけたらと思います。

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