ドイツ留学レポート

人間文化学部 国際コミュニケーション学科  北岸 沙梨さん

ドイツ アウクスブルク大学

 アウクスブルク大学では、クリスマス休暇プログラムの一環として、留学生向けにホームステイの企画を提供しています。私はこのプログラムに参加し、12月23日~1月3日にかけて、ラインラント・プファルツ州でホームステイをしました。今回は、このホームステイでの経験を中心にレポート報告をしようと思います。

・ホームステイ先について

 私はこのホームステイで、ラインラント・プファルツ州にあるオーレンホーフェンという小さな町に滞在させていただきました。アウクスブルクとは違い、人口が少なく大きな店もあまりない、静かな町でした。ホストマザーはとても優しく、親しみやすい方でした。息子さんたちは結婚して家にいないということでしたので、ホームステイ中は私とホストマザーの2人だけで過ごしました。

・ホームステイから学んだこと

 クリスマス期間のホームステイということで、何か楽しい行事がたくさんあるに違いない、と考えていたのですが、とくに決まった予定などはなく(大晦日やクリスマスを除く)、自分がしたいことを積極的に伝えていく必要がありました。これはホームステイ全体を通していえることなのですが、何でも自分から積極的に行動することが非常に大切なように思います。例えば食事の際にも、何でも自由に食べていいと言われたとはいえ、ホストマザーのものを勝手にとってもいいのか、と初めは戸惑っていました。しかしホストマザー側からすると、自分のことを自分でするのは大人として当たり前、という考えのようで、相手が何かしてくれるまで待っているという姿勢ではいけないようです。
 もちろんドイツ語で会話するわけですから、ドイツ語も少しは上達したように思われます。特に、学校では習わないような日常会話で使えるドイツ語を多く学びました。オーレンホーフェンでは独特の方言があるようで、そのような言葉も少しだけ覚えました。アウクスブルクではあまり方言を聞かないので、たいへん興味深い体験となりました。
 ひとつ反省したのは、日本について訊かれたときに、知識不足であまりうまく説明できなかったことです。日本での生活習慣などについては、何とか説明できるのですが、日本文化や日本の社会問題について尋ねられると、表面的なことしか理解できていないので、説明が困難だということに気がつきました。帰国したら日本についてもっと学ぶ必要があるなと痛感しました。

・ホームステイでの体験

 ホームステイ中は、近くの町に観光にいったり、ホストファミリーの親戚の方と一緒に過ごしたりしました。天気が悪いときなどは一日中家にいて、一緒にケーキを焼いたり、ドイツの郷土料理をつくったりしました。ホストマザーが犬を飼っていらっしゃったので、たまに散歩についていくこともありました。オーレンホーフェンは平地ではなく、山地にある町なので、車がないとどこにも行けません。悪天候で車がだせないとなると、必然的に家でのんびりした生活を送ることになりますが、それはそれで悪くはないなと感じました。アウクスブルクとはまた違った生活ができるのも、ホームステイの魅力ではないでしょうか。

オーレンホーフェン
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Trierにて ホストマザーと
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ニュルンベルクのクリスマスマーケット
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シュトゥットガルトのクリスマスマーケット
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