アメリカ留学レポート

国際コミュニケーション学科  田中 悠人さん

アメリカ オリンピックカレッジ

 アメリカに来て1ヶ月が過ぎようとしています。到着して1週間くらいは早く日本へ帰る日が来ないかなという気持ちが強かったのですが、今では大学での授業に慣れ、友達もできたのでほとんど苦痛を感じることなく、逆に月日が経つのが早いと感じるようになってきています。そこで今回のレポートでは最初の一ヶ月で印象に残ったことについて書いてみたいと思います。

 まず、僕はワシントン州のブレマートン市にあるオリンピックカレッジというところで学んでいます。ここに来るまではこの大学には日本人留学生が少ないという情報を知っていたのですが、実際、今秋に日本から来た人は6人程しかいませんでした。しかし中でも驚いたことが、皆ほとんど日本の大学に通っておらず、この大学で勉強するために入学してきた人たちばかりだということでした。正直僕の中で留学というと、留学先で英語でコミュニケーションがとれるようになることが最初の目標なのだと思っていたのですが、他の留学生たちは既にしゃべれることを前提として来ているので、全然しゃべれない僕としてはかなり焦りました。そのため、最初は話しかけられても何を尋ねられているのかもわからず、また自分から尋ねても何と答えているのかも理解できなかったので、本当にもう誰とも話したくないと思う自分がいつの間にかいました。けれども、ある日のオリエンテーションでの昼食の時間に、たまたま隣に座ったベトナム人の子が僕がほとんど英語で話せないにもかかわらず、僕にわかるように熱心に話しかけてくれて、「誰でも最初はなかなか話せないよ。僕もそうだった」と言ってくれて少し気が楽になりました。その後もその子は積極的に僕に話しかけてくれたので、僕も少しずつ自信が出てきて、やっていけそうだなという感覚が芽生え始めました。また、その時一緒にいたアフリカのコンゴ出身の子がいて、彼とも仲良くなり、陽気な子なので話しかけやすく、今では毎日自分から話しかけたりしてコミュニケーションをとるように努めています。

 授業は到着後にパソコンで英語のGrammar、Reading、Listening、Writingのテストを受け、その結果に応じてクラスが分かれます。僕のクラスは12人程度の少人数で、そこまでハイレベルな授業ではないのでついていくのはそれほど難しくはありません。先生も僕たちのレベルに合わせてゆっくり話して下さるので、リスニングが苦手な僕でも十分聞き取れます。宿題は毎日出ますし、毎週明けには土日の間に英語の映画かテレビ番組を見てその内容を要約し、暗記してプレゼンテーションで発表するといった課題もあります。ですが、授業は平日5日とも午前中で終わり、午後は自由なので時間的にも余裕があり、丁度良い具合に宿題を終わらせることができます。

 そして僕は今フィリピン人の家族の元でホームステイをしています。夫婦と息子1人(22歳)の3人家族の家で、皆僕を家族の一員として迎えて下さったので、慣れないアメリカでの生活も快適に過ごすことができています。週末には親戚家族のところへ皆で遊びに行ったり、車で遠くへ観光に連れて行って下さるので本当の家族のように楽しいです。ただ、日常会話はまだまだ全然ついていけていないので、返答がいつもワンパターンになってしまい申し訳なくなる気持ちになることも多いです。そういうことを克服するためにも自分でもっとたくさんのフレーズを勉強したり積極的に話しかけたりしていくことが大事なのだと痛感しています。