中国留学レポート

国際コミュニケーション学科 榊原 唯大さん

中国 中南大学

 今月で中国に来て二か月が経ちました。今月は思ったこと、自分なりに感じたことを書きたいと思います。中国に留学に行く前、周りの人からはよく、「なんで中国なんや」「中国て、大丈夫なんか」と中国を俯瞰的に見る意見が多かったのを忘れません。実際自分もそうだったし、中国が経済発展を目覚ましく遂げていることは知っていたがそれ以上のものでした。まず生活するなかで現金を使わないところに驚きました。カードも使いません。携帯と銀行をつなげ携帯で払います。街には高層ビルが立ち並び、あらゆるところで増築の工事をしています。携帯会社の携帯の普及率はapple社を上回っています。安全面も、あらゆる駅でセキリュテイチェックが行われます。どれだけ混んでいるときでもです。日本の地下鉄や新幹線の方がよっぽど安全面に不安要素があるだろうと感じました。日本にいると報道されるニュースのほとんどが中国についてマイナスな感じに受け取れてしまいます。もちろんこれは僕個人の主観に基づいた感想ではありますが。中国が日本の○○を真似した、中国の○○が壊れた、などばかりな気がします。しかし、実際のこの社会には日本が見習うべき点はたくさんあるはずだし、模範とすべき進化を遂げているのも納得できるものです。日本にいるときには全く感じなかった大国の発展を日々感じ、世界を狭い視野でしか見ることができていなかった自分には危機感すら覚えました。

 しかしこの経済発展の中にある問題は経済格差です。どこの国でもあるものですが、この国では一層大きな問題だと感じました。中国は学歴社会で、どの中国人に聞いても、いい大学を出るのはいいところに就職できるから。といいます。この大国で、貧しい人々は、人々の多いところで皿を置いて寝たきりです。また、少し言葉は汚くなりますが、高校生が60元=1000円で自らの身を売りお金を死に物狂いで稼いでいる人もいると聞きました。もちろんこれしか稼ぐすべがないからです。それが同じ街で行われているとなると格差を感じずにはいられません。

 このようなことも考えながら生活できるほどの余裕も少しずつ出てきました。もっともっと自分の感じる違和感、想像と現実の違いに敏感に反応し考えながらこれからも生活していきます。

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