イギリス留学レポート

国際コミュニケーション学科 中薗 桃子さん

イギリス INTO University of Gloucestershire

 留学生活はあっという間でイギリスに来てから早5カ月が経ちました。英語力の方は残念ながら当初想像していたようなものにはまだまだ遠いと日々感じています。また、この学期では大学の授業に参加するということで、レベルは高度なうえに自分が発言する場は保証されていないという前学期よりさらに自分の学習意識が試される学期となりそうです。
   今私は大学の授業に参加していますが、4つの授業のほとんどが私以外完全にイギリス人だけという状況です。最初はとても緊張して居ても立っても居られないような気持ちでしたが、回を追うごとに緊張はしなくなりました。しかし、それでも発言をすることが出来ません。第一に、先生の言う事は分かっても生徒の意見やディスカッションを追うことが出来ません。よってスピーキング能力だけでなくやはりリスニング能力の問題にも直面しています。
  このように語学学校でない授業を受け始めて気が付いたことは、日本で今まで習ってきた英語、試験で試される英語は日常で話されるものと大きく異なるということです。昔、このことを日本にいたときに知り合いに指摘されたのですが、その当時には意味が全く分かりませんでした。ですが今ならよく分かります。リスニングのスコアはとても大切な観点ですが、留学生活ではそれと同時に人々がどのように話すのか理解しなくてはならないのだと思います。そして日本人にとってのイギリスでの難点は、今まで習ってきた英語が完全にアメリカ英語であるということです。私はリスニング能力が低いので発音の違いは気にならないのですが、深刻なのは単語の違いです。(例えば、lineではなqueueなど)細かなところでつまずき理解不足の原因になると思います。あくまで持論ですが。最後にリスニングで大きな難点となっているのはネイティヴブリティッシュによるイントネーションやリエゾンです。最近特にその独自さが耳に残ります。これはスピーキングにも影響しています。ここに来る前はイギリスでネイティヴの発音を真似てイギリス英語になりたい、と考えていましたが、今はあの独自性を真似できる気がしません。
  まるでネガティヴな報告となってしまいましたが、私はただ諦めているわけではないことを最後にお伝えしたいです。このように能力はまだまだ伸ばすべき点だらけですが、生活するうえで必要な態度は身についたと感じています。英語を話すことに本当に本当に大きな壁を感じていた、前学期ですが、今はそのためらいはありません。小さな進歩であると思いますが、この問題は日本人にとって大きな壁であると私は信じていますので、このことを克服できたことを誇りに思います。 

街の様子
大学
 
先生と