アメリカ留学レポート2

国際コミュニケーション学科  松川 三沙子さん

アメリカ カリフォルニア州立大学モントレーベイ校

 アメリカでの生活も残すところあと3か月となりました。半年前の自分と今の自分を比べてみると、劇的に自分の中の何かが変わったというわけではないのですが、小さな変化はたくさんあると思います。まず、自分の英語力を気にせずに人と話せるようになったことです。前までは通じなかったら嫌だなあと思い、思っていることを言えずにただ相槌を打つだけで会話が終わってしまうことが多かったのですが、最近は通じなかったらどうしようとういうよりもとりあえず自分の気持ちを伝えたいという思いの方が大きく、文法などは気にせず何とか相手に理解してもらおうという強いメンタルで喋っています。また、前学期は友達の言うジョークが聞き取れず、ただ愛想笑いでごまかしたり、意味も分からずに返答していましたが、最近はジョークも理解し、一緒に大爆笑できている点も少し成長できていると思います。

 アメリカに来る前に一度CSUMBの日本人の先生方が滋賀県立大学を訪問され、私たちと話の場を設けて下さったときに、ある先生が、「アメリカに来れば周りの人はあなたのことを知らないから、あなたはなりたい性格に自分を変えられる良い機会だ。」とおっしゃったのを鮮明に覚えています。例えば、おとなしい性格であってもアメリカではアクティブな性格の自分へと変えれば良いというような意味ですが、私はこれは不可能だと感じました。どこにいったとしても自分は自分で、自分の性格を劇的に変えることなどできません。しかし、留学をして様々な考えを持った人や、他の国の人々と接し、彼らを通して自分はこういう人間なんだと再確認したり、新たな一面を発見することができています。このことも自分の中の一つの小さな成長だと思います。

 私はCSUMBに留学して本当に良かったと思っています。カリフォルニアには本当に様々な人種の人がたくさんいるので毎日、色々な国の人に出会うことができます。特に私のルームメイトはアイスランド人の留学生なのですが、彼女に出会わなければ一生アイスランド人に出会うことはなかったかもしれません。アイスランドにはマクドナルドがないことや、テレビ番組のほとんどが英語でアイスランド語の字幕がついていることなど知らなかったでしょう。色々な国の人々に会って私の視野も広がっているのだと思います。それと同時に自分が日本のことで知らない点が多すぎるとも感じます。日本人として日本に関する知識をもっと身に付けておかなければならなかったなあと思います。今学期履修しているUnderstanding globalizationという授業ではアメリカ、メキシコ、韓国、ノルウェー、ベトナム、ウガンダといった国籍の生徒がいます。日本人はとても多く、15人程履修しています。この授業では世界のことを学んでいるので私たち日本人留学生は日本人代表として意見を求められます。日本のことを知らないと、まず答えることはできないし、間違った答えを言ってしまうと日本のことを知らない他の国の学生や先生が日本のことを誤解する危険もあります。私は将来、国際関係の仕事に就きたいと思っているのですが、日本人として世界に通用する人間になるためには、外国のことだけでなく、まず第一に日本についての豊富な正しい知識を身に付けなければならないと感じました。

 残り3か月の留学生活も、自分の中の小さな変化を見つけながら後悔のないように一日一日を大切にし、有意義に過ごしたいです。

アイスランド人のルームメイトと
アイスランド人のルームメイトと
モントレーの観光地にて
モントレーの観光地

サンタクルーズの遊園地
サンタクルーズの遊園地