スペイン留学レポート

地域文化学科  福井求さん

スペイン セビリア大学

◇セビリアとは

セヴィーリャ大学

セヴィーリャ大学

 ぼくは今、スペインのセビリア大学に留学しています。セビリアはスペイン南部のアンダルシア地方の州都であり、ヨーロッパ文化とイスラム文化の両方を歴史に持つ興味深い都市です。また、セビリアはフラメンコや闘牛の本場として有名です。街の至る所でフラメンコが行われており、週末はそれを見に来る観光客でタブラオ(フラメンコが見れるバー)が満員になります。
 また、セビリアは「スペインのフライパン」と呼ばれるほど、夏の日差しと暑さが激しく、その様子はスペインの情熱を表しているように感じるほどです。その反面、春や秋、冬は非常に気候が穏やかで、気持ちをすがすがしくさせてくれます。
 ぼくはこの街のセビリア大学で、人類学を勉強しています。今回は、留学当初のぼくと、大学での授業についてお話します。

◇留学当初のぼく

イメージ1

 セビリアについた当初、ぼくは右も左もわからず、大学入学にも非常に苦労しました。こちらについてから一週間、入学手続きの事務所の場所がわからずひたすらうろうろしていました。その時、日本語学科で学んでいる学生の方に声をかけていただき、無事入学できました。
 そして、そこで知り合った日本語学科の学生と友達になり、大学の事について教えていただきました。セビリア大学には日本語学科を含む、東洋学科があります。なかには日本に興味を持つ学生もたくさんいます。彼らと仲良くなって、語学の教えあいなどを時々行っています。
 留学において、始めての土地での生活は全くわからないことだらけです。その中でぼくを助けてくれた友達に出会えたことを非常に感謝しています。
 また、留学中は言語の壁を感じ、孤独になりがちです。そうならないためにも、少しでも勇気を振り絞り、口を開いて言語を話す努力をすることが大切であるように感じます。

◇授業について

街の風景

街の風景

 前述のとおり、ぼくは大学で人類学を勉強しています。大学では現在2つの授業をとっています。スペインの大学は日本の大学と違い、一週間に同じ授業が何回かあります。
 例えばぼくのとっている「人類学入門」では月、火の二回それぞれ2時間ずつおこなわれ、もう一つの「文化人類学」は木、金のそれぞれ2時間ずつおこなわれます。また、授業時間や回数も授業によってさまざまで、週4×1時間などもあります。
 授業はすべてスペイン語で行われます。当初のぼくにとっては非常に難しく、また専門用語なども頻繁に使われるため、全くわかりませんでした。しかし、授業に出ていくにつれ、少ずつわかるようになってきました。聞き取りは非常に大変ですが、何回も授業に出て、ひたすら慣れることが大切です。私も3か月目にして、ようやく書き取りができるようになりました。

◇スペイン語の授業について

 スペイン語の授業は週二回行われます。レベルはA2~C1まであり、ぼくはB1をとっています。(A2が一番下、C1は一番上です)B1は英語でいう英検3~準2級レベルで、基本的な単語と文法を主に勉強します。一見簡単そうですが、周りの外国人留学生がとても話せるので、会話においてはついていくのがなかなか大変でした。
 授業形態は1対大人数(25~30人程度)で、基本的に毎回の宿題チェックと文法説明、そしてそれを使ったグループでの会話を行っていきます。たまにリスニングをしたりします。このように、スペイン語の授業は主にコミュニケーションを中心です。ぼくも最初は話すのが嫌でしたが、少しずつ慣れていくと友達もでき、楽しくはなせるようになりました。

◇終わりに

 今回はこのように授業の大まかな説明をお話ししました。次回は1セメスターを終えてのレポートを書きたいと思います。