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平成29年度入学式式辞(2017/04/06)

 

平成29年度入学式式辞

 

一生涯、学び続けることの大切さ

 春の訪れを告げる桜の花も咲き始めた今日、ここに三日月大造滋賀県知事をはじめ、ご来賓の方々をお迎えし、平成29年度公立大学法人滋賀県立大学、ならびに、大学院の入学式を挙行し、列席の理事、副学長、各学部長とともに、学部入学生642名、編入生8名、大学院入学生112名を迎えますことは、本学にとりまして誠に大きな慶であります。

 

 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。

 また、皆さんを支えてこられた、保護者やご家族に、心よりお祝い申し上げます。

 皆さんは、これから滋賀県立大学の一員として、また、自分自身がみずから選んだ学部、学科、あるいは、大学院においては、研究科、専攻の一員として、待ちに待った学生生活が始まります。この良き日が迎えられたのは、皆さんのこれまでの努力はもとより、保護者やご家族などの周りの方々の支えがあったことを忘れてはなりません。感謝の気持ちを、是非、伝えてください。

 

 さて、皆さんが入学した滋賀県立大学は、専門分野の知識を得るためだけではなく、ものの考え方を学び、持続可能な社会を構築し、次の世代へ繋いでゆく知恵を創造するところです。

 皆さんは、これまでの目標であった入学試験を突破して入学し、達成感に浸っているかもしれません。しかし、今日からは次の目標に向かって、新たなスタートを切ってください。

 将来の自分自身の目指す姿に向かって、今、大学で何を学ぶべきなのかを考えることにより、これからの学生生活が、意義深いものになります。

 

 次の目標として、10年後の自分自身の姿を、想像してみてはいかがでしょうか。その時、皆さんは、既に社会に出ているでしょう。社会のどのような舞台で、活躍しているのでしょうか。皆さんが、これから学ぶ専門を生かした、どのような仕事があるのか、まだ、よく理解していないかも知れません。まず、どのような仕事が考えられるのかを、知ることから始めるのが良いと思います。その時、現在ある仕事の多くは、将来人工知能に置き換えられる可能性があるとも言われています。従って、現在の仕事の範疇にとらわれずに、新しい活躍の舞台を自ら思い描き、作り出すことも重要です。

 

 それでは、次に、大学、あるいは大学院在学中に、何を学べばよいのでしょうか。

 それは、まず、希望した専門分野について学ぶ訳ですが、授業で学ぶことだけに限らず、疑問に思うことや、関連する興味のある分野についても、自ら自発的に学ぶことを怠らないようにしたいものです。

 さらに重要なことは、基礎学力と共に専門分野を俯瞰できる、幅広い教養についても学ぶことです。そして、どのような社会を作っていきたいのか、さらに、その社会の一員として、自分自身がどのように関わっていくのかを、常に考えることにより皆さんが学ぶべきことが明確になります。

 

 現在の社会は、めまぐるしく変化しています。しかし、学生時代に学んだものの見方や考え方は、時代によって変化するものではなく、皆さんの人格形成の原点となるものです。今日すべてにおいて、スピードが必要であると言われています。しかし、大学での学びでは、ゆっくりと、そして、注意深く思索することも大切であります。時間を大切に、また、贅沢に使うことも、学生の特権と思います。時には、ゆっくりと時間をかけて、自分の学ぶべきことを思索してみてください。また、思索の過程で壁にぶつかったり、悩みを抱えたりすることがあると思います。そのような時には、教員に相談したり、学生支援センターを訪れたりして相談してください。大学は、皆さんのためにいろいろなサポート体制を準備しています。

 

 次に、滋賀県立大学では、どのように学ぶのでしょうか。

 滋賀県立大学のモットーに「人が育つ大学」と言うのがあります。これは、皆さんが、みずから自発的に学ぶことが基本であることを意味しています。大学は、皆さんの自発的な学びをサポートします。是非、自発的に学ぶことを心がけてください。

 

 また、人間は、生活する回りの環境からも、影響を受けると考えられます。本学の「キャンパスは琵琶湖。テキストは人間。」と言うモットーは、滋賀県立大学が立地する、琵琶湖を擁する、滋賀県をキャンパスとして、そこでの環境や、人々の暮らしを教科書として学ぶことであります。そこで、本学には様々な学びの場が、準備されています。実験、実習や、実際の現場へ出て学ぶ、フィールドワークなどの授業のみならず、地域の環境や、人々との交流から学びを体感することにより、教室の中での学びでは得られない、学びを自分のものとして下さい。

 

 「地域に根差し、地域に学び、地域に貢献する」大学である滋賀県立大学は、学部に、「近江楽士」、大学院に「近江環人地域再生学座」の副専攻を、それぞれ設けて、滋賀の自然と調和して暮らす、人々の生き方を学んでいます。また、地域の人々に学びながら、地域課題の解決をめざす、学生の自主活動である「近江楽座」には、毎年400~500名の学生が参加し、活動しています。皆さんも、是非、取り組んでみられることを、お勧めします。

 

 さらに、地域について学ぶことは、地域だけを見つめていれば、良い訳ではありません。地域を、国際的な目で俯瞰でき、国際通用性を備えられるようにすることが重要です。そのため、本学では、バラエティに富んだ、長期・短期の留学や、海外研修制度を設けています。皆さんが卒業されるまでに、一度は、海外での学びを経験されることを、お勧めします。

 

 従来、学びは、大学や大学院に在学中に行うことであり、卒業とともに学びは終了するように思われてきました。

 しかし、社会の変化が大きく、また、急速に変わる時代では、常に学びを心がけなければ、社会から置いて行かれます。一生涯、学び続けることが必要であり、今後ますます重要になると、考えられます。これからの学生生活で、学び続ける力を、自分のものとされることを、期待しています。

 

 皆さんの活躍が期待される将来の社会では、これまでに経験したことのない、いろいろな課題に出会うことになると思います。その時、それらの課題に取り組み、解決する力を持っているかが問われます。滋賀県立大学においての学びを糧として、さらに教養と科学的な知識、論理的な思考を身に付け、いろいろな課題に対処できるように切磋琢磨されるとともに、人生を通して学び続ける力を養い、地域や社会に貢献されることを期待しています。

 

 日々研鑽を積まれ、昨日の自分よりも、今日の自分が成長していることを実感できる、有意義な学生生活を送られることを祈っています。

 

平成29年4月6日

滋賀県立大学 学長 廣川 能嗣

 

 

 

滋賀県立大学

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