材料科学専攻博士前期課程の西山亜希さんがプラスチック成形加工学会第34回年次大会において「優秀学生ポスター賞」を受賞しました

2023年6月28日

6月21日〜22日にタワーホール船堀(東京)にて開催されたプラスチック成形加工学会第34回年次大会において、大学院博士前期課程の西山亜希さんの発表が「優秀学生ポスター賞」を受賞しました。

本賞は、1日目午後に行われたポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は47件のポスター発表から5件が選出され、その中の1件に本発表が選ばれました。同日夜に開催された懇親会において西山さんには表彰楯が授与されました。

発表内容について

題目

ケミカルリサイクルを企図したバイオベースポリエステルの結晶化と高次構造

発表者

西山亜希、竹下宏樹、徳満勝久、野村琴広(東京都立大学)

概要

石油系高分子材料の代替材料としてバイオベースポリマーの開発が盛んです。特に、植物由来原料のみから合成され、使用後はモノマー単位に変換・再利用(ケミカルリサイクル)が可能となるよう分子設計されたポリマーが近年注目を集めています。本研究では、ケミカルリサイクルを企図した新規なバイオベースポリエステルとして、構造の一部が異なるいくつかのポリマーの結晶化挙動および高次構造と分子構造の相関について検討しました。その結果、分子間相互作用の強い結合中間部位が結晶化前の構造形成に重要な役割を果たしており、それが結晶化挙動と結晶化後の高次構造にも強く影響を与えることが明らかとなりました。

成形加工学会年次大会_HP用写真_西山.jpg右から2人目が西山さん