工学部報 第14号(詳細版)

「工学部報(第14号)」の発刊にあたって 工学部長 南川 久人 巷でささやかれていた「 2018 年問題」のまさにその年、平 成 30 年をついに迎えることとなりました。受験生確保も重 要な課題となった今日、滋賀県立大学工学部をいかに魅力あ る学部としていくかについては、引き続き、教職員一同真摯 に議論を重ね、これからの時代や周囲の変化に柔軟に対応で き、本学部の特長を一層強化すべくさまざまな改革を進めて いきます。そのことが受験生の確保のみならず、学生、卒業 生、地域、産業、そしてわれわれ教職員にとってもより魅力 的な工学部へと発展していく手立てと考えております。 工学部では、 2017 年 10 月に電子システム工学科の伊藤大輔助教が、 2018 年 3 月にガラス工学 研究センター(電子システム工学科兼任)の山田逸成准教授がそれぞれ退職されましたが、一方 で同じく 3 月に地域ひと・モノ・未来情報研究センターに杉山裕介准教授(前 東京理科大学)、 4 月に電子システム工学科に榎本洸一郎助教(前 新潟大学)の 2 名の新任の先生方を迎えました。 2018 年度は、本学の開学より 24 年目の年度で、第 3 期中期計画の始まりの年度となっていま す。昨年度、廣川理事長はじめ諸理事が中心になって中期計画ならびに 2018 年度計画等の作成 がなされております。工学部でもこの中期計画ならびに年度計画に対応して、種々の計画を実行 していく必要がございます。 工学部では、 2017 年 4 月 1 日に開所式を行いました、工学部内の ICT センター、「地域ひと・ モノ・未来情報研究センター」が、地域課題に取り組む研究拠点として活動しており、研究成果 も出てきつつあるといったところです。この 4 月からは、大学院副専攻 ICT 実践学座“ e-PICT” が始まっております。 ICT (情報通信技術)手法による種々の課題解決能力を身に付けるために、 数理モデル・情報解析能力を修得した学生の養成や、地域産業・地域課題解決へ向けた社会人養 成・学び直しなどを担い、地域の ICT の中核を担う人材の育成を目指しています。 また、工学部と産業界との交流につきましては、昨年度より県大 Tech サロンの交流事業を実施 し、昨年 9 月には工学部研究交流会を開催しました。詳しくは本文をご覧ください。 本工学部報は、現在の工学部の教育および研究の現況を報告するもので、多くの方々と交流・ 連携がさらに発展していくことを願って取りまとめたものとなっております。是非、ご一読頂き、 皆様のいろいろなご意見を賜れば幸甚に存じます。 2018年10月

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