大学院工学研究科材料科学専攻の永田裕佳さんが、2021年度「第33回高分子加工技術討論会」において「学生優秀発表賞」を受賞しました

2021年12月14日
 

10月28〜29日に名古屋市工業研究所において開催された「第33回高分子加工技術討論会」において、本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程の永田裕佳さんの発表が「学生優秀発表賞」を受賞しました。

この賞は、研究会で行われた学生による優秀な発表に贈られるもので、今回は14件の学生口頭発表の中から2件が選出され、その中の1件に永田さんの発表が選ばれました。永田さんには賞状と盾が贈呈されました。

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発表内容について

■題目:ポリ乳酸/ポリオキシメチレンブレンドにおけるポリ乳酸の結晶化と高次構造

■発表者:永田裕佳、竹下宏樹、徳満勝久

■概要:植物を原料として得られるポリ乳酸は、環境配慮型高分子として注目されていますが、結晶化が非常に遅いという問題点を有しています。今回発表した研究では、結晶化の速いポリオキシメチレンという高分子を少量添加した際のポリ乳酸の結晶化挙動を評価しました。その結果、先に結晶化するポリオキシメチレンの結晶ラメラ構造が存在することにより、ポリ乳酸の結晶核が生成しやすくなり、結晶化速度が向上することが分かりました。この結果は、高分子の結晶化の基礎的理解を進めるとともに、ポリ乳酸利用の可能性を広げるものです。