人間文化学研究科健康栄養部門の平井眞穂さんが「令和2年度 日本栄養・食糧学会学生優秀発表賞」を受賞しました

2020年6月22日

大学院人間文化学研究科生活文化学専攻健康栄養部門博士前期課程の平井眞穂さんが、「第74回日本栄養・食糧学会大会」にて「学生優秀発表賞」を受賞しました。この賞は、学生の研究を奨励することを趣旨として、大会で発表された優秀な研究に授与し、顕彰するものです。

今年度は、117名のエントリーから一次審査により候補者が31名に絞られ、さらにポスター審査、Webによるプレゼンテーションおよび質疑応答による審査の結果、10名の受賞者が選出されました。その中の1名に本学学生が選ばれました。

(受賞者一覧:https://www.jsnfs.or.jp/news/news_20200616.html

 

題目:

尿中2-オキソ酸排泄量を用いたB群ビタミン機能性生体指標の確立~随時尿の妥当性

 

発表者:平井眞穂、畑山翔、衣川志穂、泉澤勝弘、木全基樹、柴田克己、福渡努

 

概要:

体内でB群ビタミンが機能しているかを知るための指標として、アミノ酸代謝産物である2-オキソ酸の尿中排泄量に着目した研究を進めています。従来の24時間蓄尿法では対象者の負担が大きいため、24時間尿中2-オキソ酸排泄量の代替として随時尿を利用できるか、妥当性について調べました。随時尿中2-オキソ酸排泄量には日内変動がないこと、随時尿と24時間尿の各2-オキソ酸排泄量は強い相関を示すこと、随時尿排泄量を用いて24時間尿排泄量の多い対象者を識別できることを明らかにしました。本研究結果により、今後、研究の推進、実用化を速やかに進めていくことが可能になり、健康の維持増進に貢献する研究成果を得ることを期待しています。

 

ポスターの前に立つ平井さん