大学院材料科学専攻の黒瀬直也さんが、平成30年度繊維学会秋季研究発表会において若手優秀ポスター賞を受賞しました。

2018/11/13
 

 (一社)繊維学会が年に2回開催する全国大会の一つである秋季研究発表会において、本学大学院工学研究科材料科学専攻博士前期課程1回生の黒瀬直也さんが若手優秀ポスター賞を受賞しました。本賞は、若手・学生が行ったポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は若手63件のポスター発表のうち、審査対象44件の発表の中から7件が選出されました。 

■題目

非晶性高分子の微視的構造と力学物性への熱履歴の効果

■発表者

黒瀬直也、竹下宏樹、徳満勝久

■概要

光ファイバーや各種窓材のような透明性が求められる材料に広く使用されている非晶性高分子をガラス状態の比較的低温で長時間熱処理すると、力学物性が大きく変化し脆くなることが知られています。本研究では、このような力学特性の変化と高分子の微細構造との関係を明らかにするため、陽電子消滅寿命測定、小角X線散乱法、示差走査熱量測定等を相補的に用い検討しました。その結果、熱処理がナノサイズの構造変化を引き起こすこと、また、歪み印加がその構造変化をより顕在化させることを明らかにしました。

黒瀬受賞写真