大学院工学研究科材料科学専攻の住野 翔郷さんが、日本ゴム協会主催の平成29年度「エラストマー討論会 」において「優秀ポスター 賞」を受賞しました

2017/12/05
 

優秀ポスター賞受賞

右が住野 翔郷さん

 

 11月 29 日〜 11 月 30 日に京都大学 ・宇治 キャンパスにおいて開催された平成 29年度 「エラストマー討論会  」において、本学大院工研究科材料専攻博士前期課程の住野 翔郷さんの発表が「優秀ポスター賞」を受賞しました。

 本賞は、初日午後に行われたポスター発表の中で優秀な発表に贈られるもので、今回は31件のポスター発表から2件が選出され、その1件に本学学生の発表が選ばれました。大会初日の夜に開催されたミキサーにおいて、高田 十志和 日本ゴム協会 会長より表彰状が手渡されました。なお、本優秀 ポスター賞の対象は、学生だけでなく多数の教員の発表も含まれており、学生にとっては“狭き門”となっていますが、今回は学生として住野君一人が選出されました。

<発表概要>

■題目:水素ガスバリア性を有する新規ポリビニルアルコール系材料に関する基礎研究

■発表者:住野翔郷、徳満勝久、竹下宏樹(滋賀県立大学)、澁谷光夫(日本合成化学工業)、西村 伸(九州大学 水素材料先端科学研究センター)、藤原広匡(九州大学)

■概要:燃料電池自動車(FCV)に内蔵されている高圧水素貯蔵タンクは、水素耐性や低温力学という機能が求められており、現在もこれらは両立できていない問題です。そこで本研究では、新しいタンク用材料としてBVOHという新規ガスバリア材料に着目し、超低密度ポリエチレンをブレンドすることによって両性質兼ね備えた実用レベルが見込めるブレンド材料を創成することができました。この成果は、FCVの水素タンクや水素ステーションなどのインフラ整備への応用が期待できます。