工学部材料科学科の伊田翔平講師が、第67回高分子研究発表会にてヤングサイエンティスト講演賞を受賞しました

2021年07月29日
 

工学部材料科学科の伊田翔平講師が、7月9日に開催された第67回高分子研究発表会(神戸)におきまして、ヤングサイエンティスト講演賞を受賞しました。公益社団法人高分子学会関西支部が主催する高分子研究発表会(神戸)は、若手研究者の登竜門として定着した歴史ある研究会であり、第51回(2005年)より40歳未満の若手研究者に対してヤングサイエンティスト講演賞を設けています。同賞には関西支部だけでなく日本各地からも多くの申請があり、今回は伊田講師を含む5名の研究者が受賞し、受賞講演および授賞式が行われました。

【受賞講演の概要】

題目:精密ラジカル重合の活用とモノマー連鎖配列に着目した高分子ヒドロゲルの動的機能創成

内容:高分子から成る網目に水を含んだ高分子ヒドロゲルは環境や生体にやさしい材料として多岐にわたる応用が期待されています。このようなゲル材料に高い機能を付与するためには、網目構造の精密な設計が重要です。伊田講師は、精密ラジカル重合法と呼ばれる合成手法を駆使し、網目構造を形成する原料(モノマー)の並べ方(連鎖配列)に着目して設計することにより、局所的に動的な機能を発現するゲル材料を創出しています。これらの研究の独創性・新規性が評価され、今回の受賞となりました。

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【参考】

高分子研究発表会(神戸):https://spsj.or.jp/branch/kansai/programs/p-3.html

伊田講師の研究者情報      :http://db.spins.usp.ac.jp/html/100000224_ja.html