学科長挨拶

電子システム工学科のホームページを訪ねてくださり、ありがとうございます。

皆さんがこれから足を踏み入れるのは、AIやIoTが当たり前となった現代社会において、まさに「心臓部」や「神経系」を創り出す、非常にエキサイティングな領域です。本学科での学びは、単に知識を覚えるだけではありません。目に見えない電波のやり取りから、ミクロな半導体の世界、そして電気の流れを自在に操るハードウェアの基礎からデバイスに知的な判断力を吹き込むソフトウェアの構築まで、電子システムを「丸ごと」理解し、自らの手で設計できるエンジニアを目指します。

もちろん、学ぶ範囲は多岐にわたります。例えば、私たちが取り組んでいる効率的なエネルギー変換技術や、音や振動といった信号を解析して機械の故障を未然に防ぐ診断技術。これらは、これからの地球環境を守り、誰もが安心して暮らせる安全な社会を実現するために、決して欠かすことのできない不可欠な技術です。

いま日々の講義や実験に取り組んでいる在校生の皆さん、あるいはこれから工学を志す皆さん。新しいことを学ぶプロセスでは、時には思うように結果が出なかったり、難しい課題に突き当たって悩んだりすることもあるかもしれません。しかし、未知の壁にぶつかり、試行錯誤を繰り返すその過程こそが、新しい価値を創造するエンジニアとしての真の成長へと繋がっています。工学の道は、そうした「発見の喜び」に満ちています。

安心してください。本学科には、そんな時に一緒に知恵を絞り、支え合える仲間たちがいます。そして私たち教員も、皆さんのつまずきを大きな飛躍への糧に変えられるよう、すぐ側で全力でサポートしたいと考えています。一つひとつの「わからない」を乗り越えた先に、世界を支える確かな力が身についているはずです。

こうした教育・研究活動は、日頃より多大なるご理解とご協力をいただいております企業の皆様に支えられています。本学科では、理論のみならず実社会の課題を解決できる「実学」を重んじています。既存の枠にとらわれない柔軟な発想と、技術を社会のために正しく使う倫理観を兼ね備えた若きエンジニアを育成することで、最先端の研究成果を社会へ還元し、産業界のさらなる発展に寄与していきたいと考えております。新たな価値を共に創り出すパートナーとして、共同研究や技術相談などを通じ、今後とも変わらぬお引き立てを賜れば幸いです。

「どうして動くんだろう?」という純粋な好奇心や、「こんなものを作ってみたい」という熱意。そんな、あなたの中にある「学びたい」というエネルギーを、ぜひこの場所で具体的な形にしていってください。皆さんと一緒に、新しい未来のシステムをデザインできる日を心から楽しみにしています。

電子システム工学科

2026年度学科長坂本眞一