滋賀県立大学国際シンポジウム「親日『モンゴル』からみた戦前と戦後」を開催します(3/26)

2016/03/14
 

 滋賀県立大学国際シンポジウム「親日『モンゴル』からみた戦前と戦後」を下記の通り開催します。
 是非お越しください。

1.概要

 現在のモンゴル国と中国領内モンゴル自治区は、第二次世界大戦の終戦まで日本の植民地支配を受けたり、日本と交戦したりしたアジア諸国の一部である。ところが、中国とモンゴル国という異なる国家に分散居住する彼らモンゴル人たちは、日本との間に不幸な歴史的関係をもったアジア諸国の中でも親日的な国柄をもつ人々として知られており、戦前期の日本とのかかわりによって現在も対日関係がぎくしゃくする大多数のアジア諸国と対照的な存在である。本シンポジウムは、戦前期における日本の対内モンゴル植民地支配の歴史的構造や終戦期における日本とモンゴル国(当時はモンゴル人民共和国)との交戦など、二つの「モンゴル」の戦前と終戦期の経緯を再検証し、これらの国や地域における戦後の対日関係の歩みを整理しながら、この特殊な対日関係の形成過程を解明しようとするものである。なお、本シンポジウムは、平成27年度滋賀県立大学「大型研究プロジェクト等推進研究」の助成を受けた国際共同研究の成果をまとめたものである。

2.日時

2016年3月26日(土)10:00~16:30

3.場所

滋賀県立大学 A0棟3F 教授会室

4.プログラム

開会

10:00―10:10   開会の挨拶(廣川能嗣 研究評価担当理事)

10:10―10:20   シンポジウムの趣旨説明(ボルジギン・ブレンサイン)

基調講演

10:20―11;00   N・Dugar(モンゴル独立政治評論家)

         民主化以後におけるモンゴルの対日外交の再構築

11:00-11:40   Uradyn E・Bulag (ケンブリッジ大学教授)

         自己超越、大国の責任と戦後における中国・日本・モンゴル関係

 

研究発表

11:40-12:10   N・Khishigt(モンゴル科学アカデミ歴史考古学研究所教授)

           1945年終戦時におけるモンゴル人民共和国政府の対内モンゴル政策と行動

 昼休み(12:10-13-10)

       

13:10-13:40   鈴木仁麗(明治大学講師)

         満洲国期の内モンゴル統治

13:40―14:10   木下光弘(敬和学園大学講師)

         親日「モンゴル」の陥穽

14:10-14:40   ウリジトンラガ(滋賀県立大学博士後期課程)

         基層社会から見る日本の内モンゴル支配

 休憩(14:40-15:00)

パネル デスカッション    「日・中・蒙」三者関係から見る「モンゴル」

15:00―16:30

5.パネラー

○小長谷有紀(人間文化研究機構理事)

○鈴木規夫(愛知大学教授)

6.お問い合わせ先

人間文化学部 国際コミュニケーション学科

ボルジギン・ブレンサイン准教授

TEL : 0749-28-8410

Mail : bburensain@shc.usp.ac.jp