大学院工学研究科先端工学専攻3回生の石島政直さんが資源素材学会関西支部第18回『若手研究者・学生のための研究発表会』において「優秀発表賞」を2年連続で受賞しました

2022年01月21日
 

大学院工学研究科先端工学専攻博士後期課程3回生の石島政直さん(指導教員:バラチャンドラン ジャヤデワン 教授)が12月10日にオンラインで開催された資源素材学会関西支部第18回『若手研究者・学生のための研究発表会』において「優秀発表賞」を2年連続で受賞しました。

この賞は、上記シンポジウムでの37件の学生ポスター発表の中から選出された6件の発表に送られるもので、受賞者の石島さんには表彰状が贈られました。

受賞の詳細は、こちら をご参照ください。

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発表内容について

■分類:材料化学

■題目:アルコールの還元ポテンシャル評価に基づいた二元系ナノ材料の設計・創生

■発表者:石島政直、ジョン・クヤ、鈴木一正、 宮村弘、 B・ジャヤデワン(滋賀県立大学)、 松本高利、 篠田弘造、打越雅仁(東北大学)

■概要:多元系金属ナノ粒子は形態に応じて様々な特性が発現することが知られており、その形態制御技術の開発は非常に重要です。本研究ではアルコール還元法という粒子合成法に着目しました。還元速度の制御を目的として、これまで評価されていなかったアルコールの還元ポテンシャルについて初めて着目し、分子軌道計算と実証実験を行い、還元速度の制御指針を示しました。実際に還元速度を制御することで、球状、ナノワイヤ、ナノチューブといった二元系金属ナノ材料の形態制御を達成しました。これらの結果は、アルコール還元法を用いた二元系金属ナノ材料の設計・創生が可能であることを示しており、今後、この技術が様々な金属ナノ材料の合成に役立つことが期待されます。