学生の東北被災地支援~竹の会所プロジェクト~

学生の東北被災地支援~竹の会所プロジェクト~

 本学 環境科学部環境建築デザイン学科の陶器研究室を中心とした学生等が、気仙沼で行っている「竹の会所」プロジェクト。東日本大震災による地震と津波の後、被災地の方の「未来を語り合いたくても、語り合う場所がない。」という言葉をきっかけに始まったプロジェクトです。
 以前から竹でつくる応急仮設建築について研究を進めていた陶器教授は、地元の竹を使って、皆が自由に集えるような会所を作れないかと提案し、本学学生26名をはじめ、全国の大学生、社会人、総勢70名が集まり、プロジェクトを進めてきました。
 建設にあたっては、地元の漁師さんや農家の方々にも協力をいただき、学生たちがキャンプ生活を送りながら合計28日間かけて完成させました。地元の約1,000本の竹の伐り出しや600袋の土嚢袋詰め等、工事はすべて学生たちが手作業で行いました。
 途中台風に見舞われ、作業が中断してしまうこともありましたが、2011年10月23日に竣工披露が行われ、地域の方など約100人が集まり、地域の憩いの場として一歩を踏み出しています。
 この研究は、日本学術振興会の科学研究費助成事業にも採択され(2010年度から3年:280万円)、また、財団法人能村膜構造技術振興財団に研究助成として採択、120万円を受託しています。完成した「竹の会所」は新聞、テレビや建築雑誌にも取り上げられています。
 地震・津波がもたらした爪あとは深いですが、少しでも地域の方々の支えとなればと、現在"たけとも(竹の会所・友の会)"が発足し、会員募集が行われています。
 竹の会所は、本格的な集会所ができるまでのおよそ4年計画となっており、この会を通して、年2回程度のワークショップを通じて、会所の整備・メンテナンス、会所で竹細工教室など地域の子どもたちのための"寺子屋"が開かれる予定です。
 なお、"たけとも"では、5月頃に気仙沼でワークショップを企画しています。ワークショップの詳細や、会についてのお問合せは、"たけとも(竹の会所・友の会)"
taketomo_takenokaisyo@yahooo.co.jp までお願いします。

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竣工披露の様子
竣工披露の様子

(環境科学部環境建築デザイン学科陶器研究室)