花の絵葉書プロジェクト

花の絵葉書プロジェクト

 このプロジェクトは、東北へのボランティアツアーに参加することになった際、周りの人たちの思いも一緒に現地に届けたいと考え、絵葉書プロジェクトを提案したことがきっかけで行いました。4月28日の昼休みに大きな花の絵を下書きした模造紙を用意し、カフェテリア前で学生に呼びかけて、その花びらの中に小さな花を学生1人ひとりに描いてもらいました。「石巻市に届けよう」と呼びかけると、みんな誘い合って100人を超える県大生が参加し、最後には一輪の虹色の花となり素敵な絵葉書が完成しました。花を描くことで「何かしたいけど、何ができるのかわからない」というもどかしい気持ちが、少しでも前進するような場となれたならうれしく思います。 ゴールデンウィークに訪れた被災地は、全体が灰色に感じ、本当にここに人がいたのかと思うほどでした。絵葉書は、南三陸町にある志津川小学校に届けることができました。復興支援に携わるNPO団体の方が強く言われていたことは「震災を忘れない」ということです。震災に関する報道やボランティアの数は、日を追うごとに減少していますが、長期間に亘る復興の間に忘れられていくことが被災者にとっては恐ろしいのです。無理にではなく、自分ができる範囲のことを自分のペースで続けて、被災地への支援を続けていくことに意味があるのだと思います。

完成した花の絵葉書
完成した花の絵葉書

(人間文化学部4回生 馬場葵さん  環境科学部3回生 池山邑華さん)