近江楽士(地域学)副専攻

アドミッションポリシー

近江楽士 本学ではこれまで「地域に学び、地域に貢献する大学」としての特徴を活かし、地域を学ぶさまざまな教育プログラムを全学・学部・学科それぞれの段階ごとに実施してきました。この分野の重要性がさらに増しつつあることから、平成23年度からは新設の科目も含めて関連諸科目を体系化し、全学共通の教育課程として設置することになりました。各学科専門の教育課程である主専攻とならび、全学共通の教育課程である副専攻としての位置づけになります。この副専攻は座学や現地学習など地域と連携した多様な内容で、これからの社会で必要な「ネットワーク力・起業力」を養います。

近江楽士

学びのポイント

実社会で必要な様々なノウハウを地域から学び、主体的に考え、行動し、課題を解決するための学びを提供します。本副専攻では「コミュニケーション力(聞く→理解する→伝える)」「行動力(目標設定→戦略→実践)」「問題解決力(状況認知→発想→決断)」の3つの要素からなる「ネットワーク力・起業力」の習得を主眼としています。

学びのプログラム
  • ポイント1

  • 頭と体と心の全部を動かすアクティブ・ラーニング

    生の地域課題や地域の魅力に触れ、対話やグループワーク、ワークショップ、活動への参加など、アクティブ・ラーニングによって生きた知と実践力を身につけていきます。

  • ポイント2

  • 地域人ネットワークによる支援体制

    自治体や企業、NPO、自治会など様々な形で地域活動に取り組む「地域人」のネットワークを構築し、教員とともに、学生の学びのプロセスをサポートしていただきます。

  • ポイント3

  • 進路目標や志向に合わせた2つのコース

    「地域」を素材に、具体的に地域課題を解決できるノウハウを学ぶ「コミュニティ・ネットワーカーコース」とビジネスの手法を用いた地域課題解決や起業、新たななりわい創出について学ぶ「ソーシャル・アントレプレナーコース」の2コースを設置しています。

学びのステップ

4年間の学習フロー

1年次 2年次 3年次 4年次
前期 後期 前期 後期 前期 後期 前期 後期
基礎科目で基本的スキルや教養を身につけます
実習を通して視野を広げ、自己を発見・確認します
「地域共生論」や「地域コミュニケーション論」などを受講し、地域に学ぶための基礎的理論や手法を習得します。 フィールドワークやワークショップを取り入れたPBL型授業を通じ、地域活動における実践的スキルを習得します。また各学部の専門選択科目で、地域活動を展開する上で必要な専門的知識・スキルを習得します。 所定の単位を修得した修了生には、「近江楽士(コミュニティ・ネットワーカー)」または、「近江楽士(ソーシャル・アントレプレナー)」の称号が授与されます。

修了要件と称号授与

●コミュニティネットワーカー(CN)コースの科目構成

科目名

備考

地域診断法

いずれも必修

システム思考法

問題解決デザイン論

地域デザインA

いずれも選択必修

地域デザインB

●ソーシャルアントレプレナー(SE)コースの科目構成

科目名

備考

ソーシャル・ビジネス概論

いずれも必修

MBA入門

ビジネス・プランニング

地域デザインC

いずれも選択必修

地域デザインD

当該副専攻の修了には、副専攻が提供する「必修科目」3科目6単位と「選択必修科目」1科目2単位以上を修得し、所属する学科の修了要件を満たすことで、副専攻の修了が認められます。副専攻終了者には、履修したコースに応じて、「近江楽士(コミュニティ・ネットワーカー)」または、「近江楽士(ソーシャル・アントレプレナー)」の称号が授与されます。

●近江楽士の称号(コミュニティネットワーカー(CN)、ソーシャルアントレプレナー(SE))授与者

称号

H26

H27

H28

H29

H30

R1

CN

16

12

10

3

23

17

SE

3

5

合計

16

12

10

3

26

22

実人数

16

12

10

3

23

19

特徴的な講義内容等

近江楽士(地域学)副専攻の座学では、両コースとも地域課題に関するグループワークを中心に行い、地域デザインA~Dの講義では現場に足を運んで、地域の方々の協力を得ながら実践的な学びを修得した。

●令和元年度の主な実践現場

科目名

学びのフィールド等

地域デザインA

長浜市鍛治屋町、竜王町鵜川、大津市ナカマチ商店街でのフィールドワーク、提案発表

地域デザインB

受講生が関与する活動について、動画の企画、収録、編集、発信

地域デザインC

彦根市石寺町における居場所づくりコミュニティカフェの企画、運営

地域デザインD

アウトリーチ手法による長浜市内のホールにおける和楽器イベントの企画、制作、運営

令和元年度の「地域デザインA」のフィールドワーク先の一つである大津ナカマチ商店街では、SDGsを取り入れた商店街振興策として学生が提案した「大津ナカマチSDGsお弁当ラリー」が、授業終了後に結成された学生チームにより実行された。
また、平成30年度のフィールドワーク先であった長浜市鍛治屋町では、学生と地域住民との対話をきっかけに、地域の伝統芸能である太閤踊りが20年ぶりに復活し、令和元年9月の地元神社での奉納を皮切りに県内外での公演を重ねている。

近江楽士地域デザインA

長浜市鍛冶屋;太閤踊り

また、「地域企業講座」では地元企業経営者との対話を通じて、経営の実践的な知識を身につけるとともに、地元企業への理解を深め地元定着につなげる目的で、多数の経営者等に登壇いただいている。「MBA入門」では、企業や組織のマネジメント、ビジネスに関する知識やノウハウをビジネスゲームなどを通じて学んでいる。

SEコースMBA入門

SEコース MBA入門のビジネスゲーム

受講した先輩の声

コミュニティネットワーカー(CN)コース

2019年度卒業の先輩の声

「近江楽士の講義は地域課題に関するグループワークが中心で、フィールドワークに出ることも。チームで課題に取り組むプロセスやメソッドを学び、将来の仕事でも役立つと思いました。地域デザインAという講義では、長浜市鍛治屋町の伝統芸能である太閤踊りの存続をテーマにした地域活性化プランを提案。誘いを受けて実際にプロジェクトに参加することになりました。滋賀で活動する和太鼓チームと連携し、新しい形で太閤踊りを継承していく活動を今も続けています。和太鼓チームにも顔を出すようになり、私生活のつながりも広がりました。こうした人とのつながりを大切にしながら、活動を続けていきたいです。」

ソーシャルアントレプレナー(SE)コース

2019年度卒業の先輩の声

「長い目で経営を考えている社長の方々に影響を受けました。企業の強みについて詳しく話を聞く中で、持続性のあるビジネスプランを考えることに重要性に気づきました。」

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